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「……ん、」

目が覚めると朝になっていた。一瞬思考が止まり見慣れた景色でないモデルルームのように綺麗なここは直ぐに爆豪さんの家だと思い出しパッと布団から飛び上がる。

「あ、あれ……?わたし……あれ……?」

確か昨日は爆豪さんに抱かれる為にお風呂に入って、ベッドに押し倒されて、キスされて……上を脱がされて、いいように触られて、それで、

「起きたかよ」
「あっ!ば、う、お、はよございます……」
「おう、つーかいつまでそうしてんだ」
「…………あ、あの」
「はよ準備してこっち来い」

そうだ、思い出した。
爆豪さんが着ていたスウェットを脱いだらわたし……気絶したんだ!!
見たことのない肉体美にかっこよすぎて目が眩んで近付いてくるその身体に私の脳内が本当にキャパオーバーしてしまってしまった。人っていっぱいいっぱいになると本当に頭が真っ白になる感覚を今思い出してきた。
となるとわたし、爆豪さんにあそこまで言わせておいて……最後までしてない……?

「……う、わー…………」

間違いなくクソ女決定。もうダメダメだ。
どうしよう、覚悟はあったのに…頭が全然ついていかなかった。これが最後のチャンスだったかもしれないのに。
いや、でも今更もうどう言っても仕方ない。わたしはとぼとぼとベッドから降りてリビングにいくとテーブルには美味しそうな朝食が並んでいた。ほかほかのご飯に納豆、お味噌汁とだし巻き卵にブロッコリーとツナの和え物かな、なんかとにかくちゃんとした朝食。ぽかんとしてると顔洗ってから座れとお母さんみたいなこと言われて、慌てて洗面台に行って顔を洗いあの朝食の待つリビングへと小走りで向かう。

「美味しそう〜っ!!えっ本当に爆豪さんが作ったんですか!?」
「それ以外に誰がいんだよ」
「えーーすごいっ!美味しそう!」
「いいから座れ、食うぞ」
「はい!いただきますっ!」

お味噌汁が身に染みる。日頃自分ではお味噌汁まで作った料理をする余裕がなくていつも省いてしまうかインスタンス任せだったのでこんなに美味しいお味噌汁は久しぶりだ。これだけで泣けてくる。

「美味しい……美味しい……ん〜〜っ卵も!めっちゃ美味しい……幸せです……」
「そーかよ」
「爆豪さん、ヒーローもやって家事もちゃんとしてるの本当にすこいです、やっぱり最高にかっこいいです……すごい…………」
「まあ最後まで女の身体一つ抱けないやつだけどな」
「ぶっ…、そ、それはわたしの…せいで……爆豪さんのせいでは……」
「そうだよなぁ、誰かさんが勝手に気い失ってっから俺のやる気無駄にしやがって」
「うっ……大変申し訳ないと思っていましゅ…………う……噛んだ……」
「……くっ、……朝から愉快なやつ」


そちらは朝から破壊力100%ですね!!と言いたくもなったけど言葉は飲んで2人で静かに朝食を楽しんだ。とても平和な朝だった。