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週末。わたしの家まで迎えに来た車の中にはサングラスをした爆豪くんがいてあまりにも様になってて出落ち早々に笑ってしまった。
車内でもあのヒーローがどうだ、あの過去の事件の時のダイナマイトがどうだったなどたくさん話をして凄く楽しい時間のまま目的であるホテルに着いた。
「お待ちしておりました、爆豪様。いつも大変お世話になっております。今回ご予約頂いておりましたお部屋より1つグレードの高いお部屋が本日空いておりますのでそちら同じお値段のままご用意させていただきました。こちら鍵となります、どうぞお楽しみくださいませ」
素晴らしい接客を受け頭をぺこぺこお下げるわたしの首根っこを掴みエレベーターへと連れて行く爆豪くんは本当にわたしのかなと気に入ってくれているのか疑い深いところがある。
「うっわーーー!すごぉい!眺め!高い!すごい!」
「ガキかよ」
「広い!え!見て!なんかブドウある!なんで!?」
「ウェルカムフルーツだろ」
「うわー!!ひろーい!!すごー!」
これまで見たことない景色だった。窓全面に映るのは東京の風景と夕暮れの空。まるで空を飛んでるみたいな感覚になる。いつもダイナマイトもこんな感じに飛び回ってるのかなぁ。
「急に静かになんな」
「えっ!?あ、ちょっとヒーローのこと考えちゃって」
「ここ来てどうすりゃそういう思考になんだよ」
「もーいいの!あ、ねえここ寝し…つ……」
「……おー」
「…………布団、ないのかな」
「あるわけねえだろ」
寝室にあったのはダブルス…?トリプルなのかキングなのかよく分からないけど凄く大きいベッドが1つだけ。これってつまり、わたしは今日…爆豪くんと2人で…ここで寝るってこと…………?
「てめぇはもう少し意識しろってんだ」
「っ……あの、爆豪くん……、1つ確認したいんだけどいい?」
「あ?」
「わたしたちって、その……どういう関係に値するのてしょうか……」
「……はぁ?」
「あ、いやあの、飯友ではない、んだろうけど!あの友達……?というかなんかこう…名前を付けるなら何になるのかなぁ?って思って……」
「付き合ってんじゃねえの」
「……え、ほんと、に?」
「つーかそう思ってたの俺だけかよ…くそ、」
不機嫌そうに顔を逸らした爆豪くんの耳はほんのりと赤くなっていてそれを見たら一気にこちらもつられて赤くなってしまった。
「お前も俺のこと好きなんだろ?」
「……うんっ、すき!」
「おう」
「だいすき!だいすきです!」
「おー」
「すき!すきすきすきー!!」
「わぁーったっつーの!てめぇそれ以上言ったら今すぐ犯す」
「ひぃ〜!」
恋人との楽しい夜になりそうです。