海行くために彼女の水着を選ぶ桃井さつき
※GL/ややキャラ崩壊「○○ちゃんの体型と肌の色と顔のタイプ的に、○○ちゃんだったらこの水着が似合うと思う」
そう可愛く水着を持って微笑む桃井ちゃん。女の子だからやっぱり他の男子よりも水着選びが上手いと思う。というか、桃井ちゃんの場合は、あらゆる情報を頭に入れ込み、それを踏まえて選んでくれるので、似合わないなんてことは絶対にない(骨格診断、ブルべ・イエベ、顔タイプ診断)おしゃれに関しても余念がない。
「さすが、桃井ちゃん」
「あ、でも、私的にね、これも似合うと思うの」
そう、水着を彼女にかざす。
「この水着は?」
「これはその……」
ちょっと考えてから、ニコッと笑う。
「……そういうデータ抜きで私の趣味です♡」
まさかの言葉に、驚きで声が出せなくなる。
「大丈夫。私こういうの選ぶの得意だから。どっちも持って試着室行こう???」
そう、腕を絡められ、なされるがまま試着室に。水着を着ることになる。
「うわぁ、○○ちゃん似合ってる。可愛い〜」
素直に褒めてくれる。お世辞抜きで可愛いって本心で言ってくれるのが、伝わってきて、恥ずかしいけど、彼女は満更でもなくなる。水着の試着を終えると、桃井ちゃんが「お疲れ様〜」と声をかけてくれて、水着の感想を言ってくれる。
「うん、どっちも似合ってたけど、私はこっちの方が好きかな」
指差したのは、データ抜きで選んだ水着だった。桃井ちゃんの助言によってこの水着を買うことになり、店を出る。店を出ると、桃井ちゃんが眉根を寄せ、少し寂しそうな表情をする。「どうしたの?」と聞くと、ふんわり桃の花の香りが鼻孔をくすぐり、ぎゅっと抱きしめられることに彼女は、気付く。
「も、桃井ちゃん」
「大ちゃんとか、黒子くんとか男の子たちと海行くとき、この水着着ないで……」
いつも明るくて元気な桃井ちゃんが弱弱しい声で言うものだから「えっ」と戸惑ってしまう。桃井ちゃんが彼女を離すと、先ほどと打って変わって、天真爛漫な笑みを浮かべていた。
「……海楽しみだね」
本当は彼女のこと好きだけど、言えない桃井ちゃん。
(2022/08/04)