彼女が車に水かけられそうになった時の男子たちの反応(花宮真)
※花宮と彼女とが下校中、大きな水たまりの上を車が通り、彼女に水がかかりそうになる。が、彼女は、花宮との会話に夢中で気付いていない。彼はこの状況でどうするのか。(付き合っていない設定)
そのまま。何もしない。スルー。なぜなら、彼女のべしゃべしゃに濡れて、困っている姿が見たいから。庇うとかしない。〜人の不幸は蜜の味、好きな子の不幸も蜜の味〜。べしゃっと彼女に水がかかったらめちゃくちゃ喜ぶ。
「ああ、大丈夫?」
わざとらしく尋ねてくる。気付いてたでしょと彼女はムッとした表情で花宮を見る。
「よそ見してるから悪いんだよ。
自業自得だな。ばぁか」
腹抱えながら、ものすごく愉快げにふはふは笑う。が、しばらくして笑えなくなる。突如、真顔になり、鞄の中からすっとなにか取り出すと、ぼそぼそっと花宮は、彼女に言う。
「……」
「……え?」
「……これ着ろ」
自分のジャージを強引に渡してくる。
「あ、ありがとう?」
突然花宮が優しくしてくるから、もしかして、明日台風でも来るんじゃないかと不安になりつつ、彼女はそのジャージを受け取って、着る。(なぜか花宮は、彼女がジャージ着る間、背中を向けていた)
「……それ家着くまで脱ぐなよ」
着終わった後、花宮が彼女から目を逸らし気味に言う。
「返事は?」
「はいっ」
彼女の返事を聞き、花宮は、ふんっと鼻を鳴らす。その顔は少し赤らんでいた。
***
帰宅後、彼女がシャワーを浴びようとジャージを脱いだ時、あることに気付き―「うわああ」と脱衣所でしゃがみ込む。
「……ブラ透けてたんだ」
脱いだジャージを持って、彼女は真っ赤になる。(耳まで赤い)彼女に対して意地悪だけど、そこら辺は気を使ってくれる花宮真。他人に好きな子の下着見られたくない。
(2022/08/04)