「「あれ」」

ふと、いくつかの声が重なった。

「日々川先輩?」
「夢華さん!」
「樹くん!?」
「心陽ちゃんだ」

全員がほぼ同時に、それぞれ違う反応をしながら向かい合う四人。

「夢華さんも来ていたんですか!?すごい偶然ですね…びっくりしました…」
「私もびっくりした…。まさか心陽ちゃんに会えるなんて……」

ふわりとドレスを翻し、嬉々として心陽に抱き付く夢華。心陽も慣れない場で知り合いに出会えたのが嬉しいのか、表情を少し緩めた。

「お久しぶりですね日々川先輩」
「ほんと久しぶりだね。まさかこんなとこで再会するなんて…思いもしなかったけど嬉しいよ」
「俺もです」

にこりと笑みを浮かべ握手を交わす大心と樹。
親し気な二人に、心陽と夢華は顔を見合わせ首を傾げるが、それに気づいた樹が夢華に視線を移しまた笑みを浮かべた。

「初めまして、俺は藤樹です」
「えっ、と風間夢華…です。よろしく」

心陽にくっつきながらぺこりとお辞儀する夢華に、樹は笑顔を崩さずよろしくと返した。

「あ、私は白夢心陽です。よ、よろしくお願いします。えっと…」

見ないようにとは思っても、つい目がいってしまう大心の左目にある傷。夢華の知り合いだから悪い人ではないのだろうが、どうにも気になって少し縮こまってしまう。そんな心陽に気づいた大心は一瞬苦笑を浮かべたが、心陽に向かって元気に笑い返す。

「僕は日々川大心。傷のせいで怖い顔に見えちゃうけど…僕不器用でね。昔に自分で傷付けちゃっただけで、見た目ほど中身は怖くなれないから安心して」
「え、あ、すいません。そういうつもりじゃ…」
「ううん、いいよ。謝られるより、これから仲良くしてくれると嬉しいかな。なんて」
「…!はい!」

照れた様に笑う大心につられるように心陽も笑顔を浮かべた。


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