本と紅茶


本と紅茶

部屋の中には私とリヴァイ
リヴァイのいれた紅茶と本の匂い
私はこの空間と雰囲気が好きだった

私こと名前はリヴァイと付き合い始めてから1年
その付き合った1年でも手を繋ぐのと、ハグしかしてない

リヴァイは潔癖だから、そんなものかな、と思いながら今に至る
デートも外に出るよりもリヴァイの紅茶を飲みながらベッドで本を読んでいる方が楽しい

ちなみに、リヴァイはリヴァイで椅子に座って別の本を読んでいる
しかし、その日は違った

本を読んでいる私の横に手を突き、覆い被さるようにしてリヴァイは言った

「オイ、もう1年だぞ。いつまで待たせるつもりだ?」
「は?何のこと?」

本気で意味が分からなくて、真顔でリヴァイに聞いてしまう

「キスもセックスもさせねぇのはとういうつもりだって聞いてんだ」
「え?リヴァイ、キスもセックスもしたかったの?てっきり興味ないんだと思ってた」
「名前みたいに魅力的な女を抱きたくない方がどうかしてるだろうが」

あら、そう、という前に私の唇はリヴァイの唇に塞がれていた
同時に舌が侵入し、口の中を蹂躙される
私もそれなりに経験はあるのだが、その中でも最高に気持ちいいキスだった

つぅ、と唾液の糸をひき、唇が離れると、リヴァイは余裕無さそうに抱くぞ、と言い、私はそれに頷いた

ワンピースと下着を脱がされ、一糸纏わぬ姿になった私の耳元に唇を寄せたリヴァイは好きだ、と囁いた
それが嬉しくて私も、と返す

首筋にキスをされ、ゾクリと震える
リヴァイの手は私の胸を揉みしだき、時折頂点に触れる
もっと触れて欲しくて、背中を反らせてリヴァイに胸を押し付ける

「名前、触ってほしけりゃそう言え」

リヴァイは薄く笑って胸の頂きをこね回す
久しぶりに触られたそこは酷く敏感になっていて、自然と声が出てしまう

「んっ!リヴァイ、気持ちいい」
「ならもっと気持ちよくしてやる」

意図を図りかねてリヴァイを見ると、胸に唇を含まれた

「あっ!」

そのまま舌でつつかれたり、吸われたりして、腰が自然に動くのを感じた
もう、はしたないくらいに濡れてるだろう

「あぁっ、あっ!」
「お前、煽ってるのか?」

分からない、とは言葉にできなかった
リヴァイが下の花芯に舌で触れたからだ

「あァっ!やっ、そこはダメ!」
「いい、の間違いだろ」

リヴァイを花芯から剥がそうとするが、屈強な調査兵団のリヴァイに私が適う訳もなく、あっという間に絶頂に導かれる

「んっ!あ、あぁっ、ダメ、イッちゃう!」
「イけ」
「あっあぁーっ!」

強く花芯を吸われて、やすやすと絶頂に導かれる
荒い息を吐きながら呼吸を整えようとしたら、間を置かずリヴァイ自身を挿入された

「あっ、バカっ、入れるなら言ってよ」
「うるせぇ。我慢の限界なんだ」

言い争いに発展しかけたが、激しく腰を打ち付けられて喘いでしまう
そう言えば、リヴァイの裸見るの初めてだとぼんやり思った

「オイ、名前キツいから締めんじゃねぇ」
「む、り!あぁん、アッ!」

締めてるつもりはないのだが、久しぶりの情事なせいか、キツいらしい
…なんて余裕な事を考えてる間もなく、またしても絶頂が訪れる

「ひぁっ!ダメ、リヴァイ、またイッちゃう」
「何度でもイけ」
「あぁ、アッ、あぁー!」

ガツガツ腰を打ち付けられてまたしても絶頂を迎える
その後、何回かイカされ、気絶しそうなほどの快楽に身を任せていると、ようやくリヴァイにも絶頂が訪れる

「名前、出すぞ」
「うんっ、来て、リヴァイ!」
「っ!くっ!」

膣内にドクドク出されるのを感じながら私は気絶した

「あれ?」

起きたら身を清められ、服を着ている状態だった

「起きたか」

うん、と返すとよく寝てたな、お前と言われる
夢?
欲求不満なのかな、とぼんやり考えていたら紅茶を渡される

「普段の名前も可愛いが、最中の名前も可愛いな」

その発言に驚き、紅茶を変な所に入れ、むせてしまう
夢じゃなかったのか

「今まで我慢した分、これから抱きまくるから覚悟しておけ」
「うん、まぁ、程々にしてくれると嬉しいかな。毎回あれは壊れちゃうよ」

不満そうなリヴァイに触れるだけのキスをし、その日のデートは終わった

次の休日、リヴァイの部屋には椅子に座って本を読むリヴァイとベッドに転がりながら本を読む私
紅茶の匂いと本の匂い
私はこの空間が好きだ

「オイ、抱くぞ」
「うん」

そしてリヴァイに激しく抱かれる
そんな休日がもっと好きになったのだった

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