ひなと付き合って2ヶ月。
やっと想いを通じ合わせた俺たちは、毎日のように会っていた。
家が傍だから学校のある日は登下校を共にし、休日はどちらかの家に行っていた。
ついこの間まで楽しい日々が続いていた。

でも、最近、ひなの様子がおかしい。






「ひな?
………ひな!」

話している途中で、反応がなくなった。
最近はよくあることだったけど。
肩を揺らせば、ひなははっと息を吸い込んで俺を見た。

「ぬ、ぬー?
凛ちゃん」

作った笑顔を、ひなは浮かべる。
作っているその笑顔を見ていたくなくて、俺はひなの肩を掴んだ。

「やー、最近ちゃーさびたが?
様子がうかーさいぬ、自分でもわかっちょるよな?」

ひなは、気まずそうに目を伏せる。

「…ひな、わんには、あびれないんばぁ?」

ひなは口を閉じたまま、首を横に振った。

「あびてぃ」

ぎゅっと、ひなは拳を作った。

「わっさん、わっさいびーん、凛ちゃん!」

その目には、涙が浮かんでいて。

「ひな…?」

別れたくない。



そんな言葉が、強く浮かんだ。