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大会の為に、本土へ数日行った。
けど、結局ひなには会えなくて、試合もまた二回戦で負けてしまった。

俺、何してんだろう。



最後の挨拶。
俺のチームも、相手も一列に並ぶ。
その中で、対戦相手と目が合ったから俺は呟いた。

「負けたさぁ」

ちなみに、俺はダブルスで勝った。
これだけは言っておきたい。
団体戦で負けただけだ。

相手の選手と握手をすれば、君たちは変わったな、と言われた。
なんだ、中学の時の俺たちを知ってる奴か。

「君たちと青学の試合を見て、テニスをもっと真剣にやろうと思ったんだ。
青学が正義の味方みたいでかっこよくってね」

その後に、にっとそいつは笑った。

「でも、君たちと戦えてよかった。
また来年も戦いたいよ」

そう言ったそいつの表情が、昔のひなと被って見えた。

あぁ、こいつは、夢を追いかけてる人間なんだ。
昔のひなと同じ。

でも、俺には決して無い一面だった。