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凛ちゃんが、本土に今、居る。
そう思うと、私はどうして、スタジオに居るんだろうって思った。
後少しで本番が始まる。
仕事が終われば凛ちゃんに少しは会いに行けるだろうか。
そんな事を思って手帳を開いて見れば、久々に見るぎっしりと仕事の入った一日。
私は絶望を感じて、つい溜め息を漏らす。

あぁ、会いには行けないみたい。
会いたいよ、凛ちゃん。

テニスをしている凛ちゃんが、大好きなのに。

そう思ってから、私ははっとした。
そうだ。
思い付いた。

私の、あの考えを。
私の、今の想いを。

凛ちゃんに届けなくちゃ。

「大橋さんっ」

マネージャーに声を掛けて聞いてみたら、プロデューサーに連絡してみる、と言ってくれた。

ねぇ、凛ちゃん。
はやく会いたい。

でも。

凛ちゃんを置いて本土に来た私です。
そんな私は、凛ちゃんに会う資格を持っていますか?