生き物との接し方の段 竹谷side
こんにちわ五年ろ組で「一度飼った生き物は最後まで面倒見る」というモットーを掲げている生物委員長代理をしている竹谷八左ヱ門です。
最近俺は気になる存在がいて気配を近くで感じるとつい視線が観察を始めてしまいます。
というのも、つい数日前にこの忍術学園に人間と狼のハーフである珍しい人種の「狼子供」を保護した
名前の通り両親の片方が「人間」で片方が「人狼」という種族でありその間に生まれた子供のことを指しますが
この時代に人狼という種族がいたことに俺は酷く驚きました
この学園でも狼を二匹飼っていますが中々懐いてくれませんだが、俺は諦めない生物委員長代理の名に懸けて必ず最後まで面倒をみきってみせる!
と今現在は奮闘中です。
おっと話がそれた、今はのんびり話をしているバヤイじゃない!!その二匹の狼がなんと飼育小屋から逃げ出してしまったのだ!!
警戒心が強い「銀浪(しろがね)」と「黒浪(くろがね)」がもし一年生や下級生を襲いでもしたら大変だ!!
今生物委員総動員で探している最中だ。
そんな中で俺は信じられない光景を目にした。
なんと一年生の忍たま長屋に人の気配を感じた。
まぁ、一年生の長屋で放課後だし誰かいるのはおかしくはないのだが‥‥何故か裸足で中庭に立っている一人の見慣れない一年生と同い年くらいの少年が立っていた。
ある一点を見つめて‥‥
その視線の先には逃げた銀浪と黒浪だった
まずい!あの子は確か療養中だと聞いていた!今はあんまり動けない状態のはず!!
早く助けなくてはと駆け出しながら相手の出方を見ていると何やら話し声が聞こえてきた
声と言っても小さな少年の声だけだけど‥‥
「‥‥も、‥‥ここに飼われているの?」
どうやら狼二匹に話しかけているようだ。
「ぼくは‥‥にんげんに、捕まっちゃったの‥‥
襲われて、気が付いたらここにいた‥‥‥
でもなぜかぼくをてあて?するんだよ?
ふしぎだよね?どうしてぼくを殺そうとしないんだろう?
どうしてぼくをぶったり、罵声を浴びさせたりしないんだろう?
ここの人間はよくわからない‥‥」
銀浪「グルルルルる)」
「‥‥うん、しないよ‥‥いま、動くに動けないし
ちちうぇがね、人狼だったんだ‥‥ははうぇが人間
ぼくはその間にうまれたハーフっていうんだって
物珍しい人間たちはぼくを捕らえようといつもぼくをみては襲い掛かってきた‥‥
ここの人間たちも、いつそうなるかわからない」
黒浪「ぐるるる)」
「‥‥‥‥でも、ぼくはやっぱり人間を許すことはできないや‥‥私利私欲のためにぼくの親はころされちゃったんだもん‥‥悲しくないわけがないよ‥‥
ねぇ‥‥お友達になってくれないかな?
ぼく知りあいの狼の子いないから‥‥」
「「グルルル)」」
「いいの?ありがとう僕はね「夜神 ユキナ」だよ
よろしくね銀浪!黒浪!」
少年は初めてみる笑顔で二匹の狼の頭を撫でていた。
凄い‥‥俺でさえ頭を撫でることが難しいのに‥‥
やっぱり狼だからか?会話ができるんだろう‥‥
羨ましい←
竹谷「銀浪〜!黒浪〜!!こんなところにって
うわっ!!君は‥っと確か、乱太郎たちと同い年くらいの‥‥怪我は?こいつらにかまれたりしてないか?!」
「‥‥ぼくは、平気あなたはだれ?」
竹谷「俺は五年ろ組の竹谷八左ヱ門だ!
生物委員長代理をしているこの二匹は俺達が飼育している狼なんだ脱走してしまったため探していたんだ
キミ、怪我は本当にないかい?」
「‥‥っコクン)」
少年は警戒心を強めながら静かにうなずいた。