事情報告の段!
利吉side
私は忍術学園にたどり着き医務室へ向かった。
伊作君と新野先生に子供を預けて父上や学園長先生に事情報告をする。
ちなみに今いるのは学園長先生がいる庵です。
学園長「‥‥‥うむ、深手を負っている子供とな?」
利吉「‥‥はい」
山田「お前‥‥また面倒ごとを持ってきたな?」
利吉「すみません‥‥母上に頼まれたものを預かってここに来る途中で、山賊に襲われていてあまり衰弱しきっていていたので‥‥見ていられなくて‥‥」
学園長「うむ」
利吉「それに追いかけられていた子供は「ただ」の子供じゃないんですよ」
山田「どいうことだ?」
利吉「‥‥っ実はその子は狼のような尻尾が生えて、頭には耳が生えていました‥‥
恐らく狼と人間のハーフなんだと思うんです」
学園長「ほぉー狼と人間のハーフとな?どうしてそう思う?」
利吉「尻尾と耳をみたからです。形も肌触りも狼と同じ感じでしたし‥‥それに身のこなし方が普通の人間じゃなかったんです
二本足で歩くんではなく獣のように手足を地面につけて駆け回っていたんですよ」
学園長「なるほどのぉ‥‥その姿を目にした山賊たちがその子共を使い金儲けをたくらみ追いかけまわされて
人間不信になっている可能性が高いとな?」
利吉は「はぃ」とうつむきながら答える。
学園長は子供の居場所聞くと利吉が医務室に手当てしてもらっていると答えた
学園長「‥‥うむ、まずはその子が目を覚まして話を聞いてからじゃな?」
山田「学園長!?まさか‥‥その子供を学園で預かるとか言うんじゃないでしょうな!?」
学園長「えぇ〜い!その話も保留じゃ!!
新野先生と善法寺君には目が覚めたら報告するように伝えてくれぬか?」
利吉「はい!ありがとうございますそれでは父上!学園長失礼します」
そういって私は出ていった。
学園長「‥‥うむ、これもまたひと騒動あるかもしれんなぁ〜」
山田「‥‥はぁ〜」
学園長の(これはまた面白いことがおきそうだ)という感じの思考を感じ取ったのか山田先生が呆れながら深いため息を吐いた。
2019/02/21