どこへ隠れる?の段
僕たちは今現在裏山の急な坂をかけ走っています。
後ろには乱太郎が息を切らしながら走っていてその暫く後ろにはきり丸が見えます。

僕は走るのは得意なので一番先に上っているのです。
「‥‥ついた」

乱太郎「はぁ‥‥はぁ、早いよ‥‥蒼真」

「乱太郎!」

乱太郎「よく息を切らさずに走ってこれたね?!」

「走るのが得意だから」

きり丸「おーい、乱太郎、蒼真!」

「「きり丸」」

きる丸「やぁ〜っと、追いついた‥‥」

何故僕たちが裏山にいるのかと言うと学園長の突然の思い付きということらしいのだ‥‥。

舞台は「裏山」で隠れる役は僕と乱太郎、きり丸そしてしんべヱの4人であり対する鬼役は「い組連合軍チーム」らしい。

この学園にきてから学園長の思い付きレクリエーションは初めてだけど、この学園では日常茶飯事というくらいに結構な頻度であるらしい。

今回のお題がそのうちの一つ「忍術学園大かくれんぼ大会」というわけである。

きり丸「すごい急な坂道だったよなぁ〜」
乱太郎「うん…しんべヱちゃんと上ってこれたかな?」
しんべヱ「じゃあ〜ん、ちゃんと上ってこられました〜!!」

とどこからともなくしんべヱが登場して僕たちは驚きの声を上げた

「「「うわぁっ、しんべヱ!」」」」{emj_ip_0793}

きり丸「いきなり顔を近づけてくるなよ!!」
乱太郎「それにしてもしんべヱよく息も切らさずに上がってこれたね?!」

と乱太郎が不思議そうに言うとしんべヱは、はっと何かを思い出したかのように口を開く

しんべヱ「そうだった思い出した」
「なにを?」

しんべヱ「忘れてた急な坂道を上って息を切らしていたことを!!

…では、改めて……はぁ、はぁ!」

そのボケに僕は思わずずっこけてきり丸は呆れながらしんべヱと呼び

きり丸「あとから息を切らすな!!」と突っ込みを入れる

「でも…なぜ突然こんなイベントを?」

きり丸「学園長の突然の思い付きはいつくるかわからないからなぁ〜!」
乱太郎「でもさぁ〜あのい組連合チームから逃げ切ったら私たちすごくない?!」
きり丸「みんな、学園長の思い付きで嫌々参加するだろうから!」
しんべヱ「油断しているところを僕たちが翻弄させちゃったりしてぇ〜!」

三人が勝気満々で不気味な笑みをしているが僕は不安だらけだった

「…でも、僕まだ学園に来てから日が浅いし…先輩たちも誰が誰か未だにわからないし
あえてもいないんだよねぇ〜…

うまくできるきがしないよぉ〜」

乱太郎「大丈夫だよ!!蒼ちゃん」

「そ、蒼ちゃん?」

乱太郎「うん、きりちゃんみたいに蒼ちゃんって呼ぶから!

ユキナも僕のこと呼び捨てで呼んでいいからね?」

「ぼ、僕のは癖になっちゃったからねぇ…汗)直せたら直すよ…」

きり丸「あ、乱太郎ばかりずるい俺も蒼って呼ぶことにする!たまにね!」
しんべヱ「あ、僕も僕も!」

「あ、…うん!いいよ!好きに呼んで?

それより隠れなくていいの?」


乱太郎「あ、そうだったねどこに隠れよっか!?」

きり丸「俺はあっちのほう」
しんべヱ「じゃあ、僕はあっち!」
乱太郎「蒼ちゃんは?どこに隠れるか決めた?」

「うぅーん…僕はなるべく見つかりにくいところに離れた場所に隠れてみる

頑張ってみんなの脚を引っ張らないように隠れるから!今日はよろしくね!!乱太郎」

乱太郎「うん!よろしくね」

こうして僕たちはそれぞれ決めた場所へ身をひそめるのであった。
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