身体が少し怠いようだが体に感じた高熱がかなり引いたようで重たい瞼が自然と開き始めた‥‥
初めてみる景色は少し古い木で出来た天井だった。
そしてつーんと鼻に残る薬品のような匂い。
ここは‥‥病院‥‥なのだろうか?
「‥‥こ、‥‥ここは?」
新野「気が付きましたか?」
声が聞こえて目線をその方向へ向けると白い服で包まれたおじさんがこちらを見て微笑んでいた
「‥‥ぁ‥‥の」
新野「私は医務室の医師新野です。貴方は高熱で倒れてここに運ばれたんですよ?
覚えていないですか?」
医務室?医師?ってことは‥‥この人はお医者さん?
高熱で倒れた?
また、力を使いすぎたのかな?でもそんな長時間ではなくて一瞬だったし‥‥
慣れない環境で疲労が溜まっていたのかな?
「‥‥?」
首をかしげていると‥‥これまでのことを説明してくれた。
乱太郎・きり丸・しんべヱを探しに来た土井先生が運んできてくれたこと
「‥‥乱太郎?‥‥きり丸?‥‥しんべヱ?」
新野「メガネをかけた子と釣り目のスカーフを撒いた子と少し太っている子ですよ」
山賊に襲われていたところを助けてくれたと聞きましたが‥‥と付け足すように言ってくれたおかげで思い出してきた‥‥。
「‥‥あぁ、あの子たちのことですね‥‥はい、覚えています」
伊作「‥‥んぅ?‥‥あれ?新野先生‥‥おはようございます」
新野「おはようございます‥‥善法寺君‥‥彼女が目覚めましたよ」
え?と目をこすりながらこちらをみる癖のある髪のお兄さんが目を見開いた
伊作「よかったぁ〜!元気になってくれたんだ!」
と何故か嬉しそうにする。
「‥‥ぇっと‥‥」
新野「彼は「善法寺 伊作」君です私と一緒に看病してくれてたんですよ」
「‥‥お世話になりました‥‥ありがとう‥‥ございます?」
伊作「うん‥‥って何故疑問系?苦笑)改めて六年は組の善法寺伊作です
保険委員長をしています。君の名前は?」
「僕は‥‥雪奈です‥‥」
伊作「体の具合はどう?」
「少し怠いですが‥‥昨日よりは全然‥‥いいです」
伊作「よかった!あ、僕顔を洗うついでに拭うものを持ってきますね」
汗かいていると思うしと付け足すように言う伊作さんに新野先生がお願いしますと答えると伊作さんはまたねと去っていく。
新野「じゃあ、彼が言うように汗をタオルで拭いましょう
それからごはんを食べられそうですか?」
「‥‥あんまり‥‥お腹空いてないです」
新野「お薬があるので‥‥少し胃に入れるために食べてください。
おかゆを作ってくれるようにいいますね」
少し待っていてくださいと言って去っていった。
初めてこの部屋で独りぼっちになる僕は再び天井を見た。
人の気配が4人‥‥?見張りをしているのかな‥‥?
何者なんだろう?
「‥‥本当に‥‥生きてて‥‥よかったのかな?」
そんな疑問の呟きを誰かに聞こえるかわからないくらいの声でつぶやき
再び瞼を閉じていた。