1日目保健委員会の体験 薬草取りの段

僕は伊作先輩と三反田先輩と川西先輩と乱太郎、伏木蔵と共に裏裏山の横の山というところで足りなくなった薬草を取りに来たのだ。

背中には大きな籠を背負っている。
少し重い‥‥でも実験で色々働かせられていたから他所の雑務は熟せる。

伊作「大丈夫かい?もうそろそろ着くはずだから頑張って!」

「‥‥はぃ」

彼らは慣れているのか息切れをしていない流石は忍者の卵というだけあって
体力は人並み以上にあるらしい。
乱太郎たちも元気いっぱいだ。

乱太郎「ついたよ!」

「‥‥うわぁ〜」

初めて山の方に来たけど薬草と思われる草たちが辺りいっぱいに広がっていた。

伊作「それじゃあ、傷薬になる薬草と火傷の薬と化膿止めの薬を探してほしい
ペアでやろう

乱太郎は数馬と伏木蔵は左近と僕は雪奈とね」

「「「はぁ〜い」」」

伊作「薬草を見るのは初めてだろう?中には毒をもつ薬草もあるから

手に取る前に僕に見せてから触ってね?」

「‥‥はい」

さらっと毒物っていった‥‥怖い‥‥ガクブル)←



伊作「うぅ〜ん‥‥中々ないなぁ〜」

「‥‥」

僕は伊作先輩にどれがどんなのに効くのかという薬草図鑑を僕にくれた
それを見ながら僕も探しつつ黙々と作業をしている

伊作「うわぁ〜‥‥っ!」

ドスッ‥‥

伊作先輩が何かに足をすべらせて転んだようだ

「大丈夫ですか?」

手を差し伸べると「うん、ありがとう」と微笑みながら手を取って立ち上がった
危うくバランスを崩すところだったけどふらついた僕を支えてくれた

伊作「大丈夫かい?」
「はぃ‥‥すみません」

伊作「ううん、いいんだ!それより薬草は‥‥っ!すごいじゃないか!

もうこんなに沢山の種類の薬草を詰めるなんて!!」

目をキラキラさせながら僕の肩をがしっと掴んだ

そ、‥‥そんなにすごいことかな?
僕は本の通りに薬草を積んだだけなんだけど‥‥

しばらくして乱太郎たちが合流した。

乱太郎「伊作せんぱ〜い!!」
伊作「お、乱太郎!!数馬ぁ〜!」

左近「薬草ありましたか?」
伏木蔵「中々みあたらなくてぇ〜!」

伊作「ぼくもなんだよ!でもみてよ雪奈の加護の中!」

ほらっと笑顔で見せると乱太郎たちがキラキラした表情で「凄い凄い!」と褒め始める

乱太郎「すごいよ!私たち全然見つからないうえに沼にはまったり」
伏木蔵「何もないのに転んだり〜」
数馬「カエルが顔に飛びついたり」
左近「鳥の糞が落ちてきたリ‥‥‥」

「「「「はぁ〜」」」」

と深いため息を吐いた‥‥どうやらそれぞれ色んな不運にあったらしく薬草は取れなかったようだ。

伊作「あはは‥‥僕も何もないところでコロンじゃって‥‥苦笑)

でも雪奈は何もないように黙々と薬草を見つけてたね!凄いことだよ!」

「‥‥いや‥‥大げさですよぉ〜」

左近「俺達の不運をはねのけて無事に薬草を詰めるなんて‥‥」

数馬「中々できることじゃない!」
乱太郎「雪奈〜保健委員にはいってよ!」

伏木蔵「うん!保健委員の最後の砦になるね!!」

僕たちは裏裏山から下りてくるともう忍術学園のところまで戻ってきていた。

伊作「‥‥は、‥‥もう忍術学園のまえ?!」
乱太郎「…ぃ、‥‥伊作先輩私たち‥‥無事に‥‥」

伏木蔵「無事に帰ってこれたぁ〜!涙目)」
数馬「こんなことがあるなんてぇ〜涙目)」
左近「‥‥本当に幸運の持ち主かもしれない!!涙目)」

皆が泣きだした‥‥一体なんだというんだろうか?
話を聞くとどうやら帰る道でも色んな不運に巻き込まれて中々帰れないことが多いそうなのだが今回は早く帰れるどころか一度も不運な目にあっていないと
嬉しなきをしているようだった‥‥。

乱太郎「雪奈がそばにいると不運が起きないのかも!?」
伏木蔵「まさに保健委員の最後の砦!?」
伊作「どうかな?保健委員に入ってくれると僕たちもとても嬉しいんだけど」
左近「保健委員が全員でても一度の不運で済ませるなんて‥‥涙目)悔しいが幸運の持ち主かもしれない!!」

数馬「まさに幸運の女神だな!」←

「‥‥あはは、大げさですよ‥‥かんがえておきます」

どんだけ不運な人たちなの‥‥と苦笑いしながら無事に忍術学園に帰還した。


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