一日目終了の段

食堂で保健委員が集まり夕食を食べているときり丸としんべヱも戻ってきた。

きり丸「保健委員会はどうだった?」
しんべヱ「何をしたの?」

乱太郎「聞いてよ!すっごく嬉しいことがあったんだ!」
と目をキラキラさせながらいう乱太郎に苦笑いした二人。

「体験の日にやったのは「薬草取り」だったんだ」
きり丸「薬草取りぃ!?」
しんべヱ「どこまでいったの?」

「裏裏山の横の山っていうところ」

きり丸「‥‥随分遠くまで初日にしてはいってきたな」
しんべヱ「うん、保健委員がそこまでいったのに日暮れまでには帰ってるっていうのも奇跡だよね!?」

乱太郎「そうなんだよ!」

伊作「僕たち一度ぐらいしか不運に会わずにすんだし何よりも雪奈ちゃんが沢山の種類の薬草を取ってくれたおかげで補充ができたんだ!」

きり丸「えぇ〜!無事に持って帰ってこれたんっすか?!」←
伊作「そうなんだよ!僕たちは何も起きずに普通に帰ることができたんだよ”」

伏木蔵「まさに、保健委員の最後の砦!」
数馬「違うだろう!保健委員の幸運の女神だ!」←

左近「どっちにしても俺達が平和に過ごせたのは彼女のおかげっということだよ」

と幸せオーラを出しながら感激している保健委員に二人は信じられないという目で見ていた。

「…あはは‥‥伊作先輩たちが大げさに言っているだけだよ‥‥何もなかったし
結構たのしかったですよ?」

きり丸「いやいや、保健委員と一緒にいて不運な目に合わなかったのが奇跡に近いってことだよ!」

しんべヱ「そうそう、同室の食満先輩も最近不運がうつっているみたいだし…」←

伊作「そ、そんなことないよぉ〜」

食満「いやそんなことはある!」

突然背後から聞こえてきたのは用具委員会委員長の食満留三郎だった。
伊作「留三郎!」

乱太郎・きり丸・しんべヱ・伏木蔵「「「「あ、食満先輩!!」」」」

「?」

食満「まぁ、でも本当にお前らよく無事に戻って来れたな〜」
伊作「そうなんだよ!雪奈ちゃんのおかげで薬草も無事に沢山取れたんだよ!」

食満「へぇ〜‥‥」

と言いながら僕の方を見たあ、目が合った

食満「自己紹介がまだだったな‥‥俺は六年は組の食満留三郎だ

用具委員会委員長をしているしんべヱの先輩だ」

「‥‥あぁ、‥‥あなたが!初めまして疾風 雪奈です

一年は組に編入しましたよろしくお願いします」

と頭を下げると何故か頭を撫でられた。

食満「‥‥本当に女の子なんだな!何で忍たまに?」

「色々あったんですよぉ‥‥遠い目)」

食満先輩は何かを察したように「アァ…」と呟いて苦笑いした

食満「明日は用具委員会にきてみないか?下級生たちも沢山いるからやりやすいと思うが?」

「‥‥ぇ‥‥っと‥‥「話を聞かせてもらったぞ」‥‥だれですか?」

突然食満先輩の背後からまた誰か来た。
サラサラヘアの男の人にしては綺麗な人だと思った。

食満「仙蔵!お前‥‥いつの間にどこからきた?!」

仙蔵「‥‥ふっ‥‥最初からいたさ‥‥気配を消していたがな‥‥

留三郎お前もまだまだだなニヤリ)」

食満「う、うるさい!///何しに来たんだ!」

仙蔵「なに‥‥面白い話を聞いたものでな‥‥ほぉー君が一年生の編入生か

私は六年い組の「立花仙蔵」だ‥‥作法委員会委員長をしている。」

「は、‥‥初めまして‥‥疾風雪奈です‥‥汗)」

仙蔵「‥‥私の作法委員会にもぜひ、来てもらおうかな?色んなからくりもあって楽しいと思うが‥‥」

「‥‥からくり‥‥っていうことは‥‥

兵太夫と同じ‥‥」

仙蔵「そうだ私の後輩だ‥‥歓迎しよう…」

「…あ、‥‥あの」


仙蔵「明日の放課後、兵太夫を迎えに行かせる!」

「‥‥え?」

仙蔵「では、またな」

去ろうとした立花先輩に食満先輩が止めた

留三郎「おいちょっと待て仙蔵!何勝手に話を進めているんだ!」

仙蔵「フッ)何って‥‥早い者勝ちだが?」

留三郎「俺の話を悟っておいて何言ってやがる!!」

食満先輩が戦闘モードに入りそうな雰囲気に空気になりかけていた保健委員会と僕たちは唖然としていた。

伊作「ちょっ‥‥ケンカはやめてよ留三郎、仙蔵!」

仙蔵「私は別に何もしていないが?こいつが勝手にふっかけてきているだけだ」
と涼しい顔で言う立花先輩。

留三郎「んだとぉ〜!いつもすました顔しやがって勝負だ仙蔵!!」

きり丸「うわぁ〜食満先輩がとくいぶきを出した!」
しんべヱ「もう戦闘モード!?」

「ねぇ‥‥あれを誰かとめてよ‥‥汗)」

「「「無理」」」」

口をそろえて否定する三人に苦笑いする

土井「何を騒いでるんだぁ〜お前たち!!」

騒ぎを聞きつけて駆けつけた土井先生が食堂に入ってきた
食満先輩と立花先輩に拳骨をくらわせた。

頭の上に小さなたんこぶが出来た。

留三郎「いっつう!!」
仙蔵「‥‥何故‥‥わたしまでぇ‥‥」

土井「まったく…こんなことでいちいちケンカをするんじゃない!

そんなことだろうと思ってリストを作っておいたぞ!」

土井先生が見せたのは僕が体験する委員会の順番のリストだった。

1日目保健委員会
2日目用具委員会
3日目火薬委員会
4日目体育委員会
5日目作法委員会
6日目学級委員会
7日目会計委員会
8日目生物委員会
9日目図書委員会

という順番だった。

きり丸「ちぇ‥‥図書委員会は最後か!」
しんべヱ「食満先輩!明日は僕たちの委員会みたいですよ!?」

食満「おぉ!ほんとうか!」
嬉しそうに笑う食満先輩と面白くなさそうな立花先輩と表情は十人十色だった。

仙蔵「‥‥ふむ、作法は五日目か‥‥小平太より後というのが引っかかるが‥‥」

乱太郎「確かに‥‥後半は少し大変そう‥‥苦笑)」

土井「というわけで雪奈この順番に回ってくれ‥‥当日に同じ一年の子を迎えに行かせるから」

「‥‥は、‥‥はぁ」

僕に拒否権はないのですね‥‥苦笑)

明日からどうなることやら‥‥‥

というわけで一日目の保健委員の体験活動は‥‥最後波乱な展開で終わったのであった。


今日の訪問者2人目