初めて笑った!の段

今日は委員会活動二日目の日。
僕は庄左エ門と虎若と一緒に掃除当番をしていた。

庄左エ門「そういえば‥‥雪奈ちゃんは、もうこの暮らしになれた?」

突然の質問に思わず拭き掃除をしている手を止めて庄左エ門を見る。

「‥‥え?‥‥だいたいの物の使い方とかは‥‥大方‥‥

忍たまの友を読むときは練習中なのでまだ力を使わないと読めないんですが‥‥」

虎若「え、文字を読むときに力を使ってたの!?」

驚いた顔をしながらこちらをみる虎若に頷いた。

「‥‥あんまり長時間使うと、体調を崩したりするんだけど‥‥

40分程度なら休めば問題ないし‥‥」

庄左エ門「でも、無理はいけないよ!僕は席が隣だからわからないことがあれば

いつでも教えてあげるから遠慮なく頼ってよ!僕はこのクラスの学級委員長だからね」

虎若「ぼくも!何か手伝えることがあったら相談してね?

力になるからニコッ)」


「‥‥ぁ、ありがとう‥‥ございます」

虎若「あ、敬語!戻ってるよ?」

「‥‥ぁ!」

は組のみんなと話すときは敬語は無しと練習させられたので砕けて話すようになった
きり丸が「俺達はもう「友達」だろう?」と笑顔で言ってくれたとき心の奥からぽかぽかと暖かくなって嬉しかったのが印象的だった。

「ありがとう!ニコッ)」

「「‥‥!!」」

二人は僕の顔を見て驚いたように固まった。
どうしたのか首をかしげていると

虎若「い、今‥‥」

庄左エ門「雪奈‥‥わら‥‥ったよね?」

え?無意識だったのかな?自然と出たのかな?
笑えてた?もしかして‥‥変だから嫌だったとか?

「え?」

庄左エ門「ユキナ‥‥雪奈が‥‥笑った!」
虎若「やった〜!!」

何に対して驚いているのか聞いてみると庄左エ門は僕が笑ったことに対して驚いていて
それに対して虎若は何故か両手を上げて喜んでいた。

「‥‥ぼ、ぼく‥‥わら‥‥ったんですか?」

虎若「そうだよ!笑ったんだよ!!」

キラキラさせていう虎若に何でそんな喜ばれているのかわからない。
笑ったのって‥‥いつ以来だろうか?

っていうか‥‥チルドレンの世界に転生してからぼくってわらってたっけ?
悲鳴を上げてた記憶しかない。

僕の心が…感情が‥‥少しずつは組の暖かさに触れて戻り始めているのかな?

「‥‥なにか、‥‥変だった?」

庄左エ門「ううん!雪奈が初めて笑ったから、‥‥うれしくて涙目)」

庄左エ門は箒を持ちながら片手で目を覆うように隠しながら言う。
‥‥泣くほどのことか?!

虎若「みんなに明日自慢しようっと〜!」
庄左エ門「僕らが初めてをとったぞ!!」

なんか‥‥言い方が‥‥初めてって‥‥なんの?苦笑)

しんべヱ・喜三太「「雪奈〜!むかえにきたよぉ〜!!」」

と掃除当番が終わるころを見計らって二人が迎えに来た。

喜三太「はにゃ?‥‥庄左エ門も虎若もどうして泣いてるのぉ〜‥‥?」

虎若「聞いてよぉ〜!二人とも!!やったんだよ!」
しんべヱ「な、なにを?」

庄左エ門「実はね、雪奈が初めて笑ったんだよ!!」

喜三太・しんべヱ「「えぇ〜!!!」」

いや、そんなに驚くこと?

しんべヱ「それ本当!?庄左エ門、虎若!?」
虎若「あぁ!僕たちだって初めてのことだったから驚いたんだから!!」

喜三太「雪奈笑ったんだ!!みたかったなぁ〜!二人だけずるい!」
何故か突然怒り出す喜三太。

喜三太「僕たちにも笑って見せてよぉ~!」

という無茶ぶりをしてくる喜三太に戸惑っていると

「‥‥いや、‥‥ぼくも初めてのことだったから‥‥そんな、急にいわれても」

庄左エ門「雪奈の笑った顔、可愛かったよ?///」

「‥‥ぇ?」

庄左エ門の顔が心なしか赤いような気がする‥‥熱でもあるのだろうか?

しんべヱ「あぁ〜庄左エ門照れてる!」
喜三太「いいなぁ〜僕たちもみたかったぁ〜」

虎若「その分僕たちは‥‥役得だったってわけだね♪」
庄左エ門「忍術学園で初めて笑った顔を見た人になれたぞ!虎若!」
虎若「うん!」

二人共‥‥大げさすぎやぁしませんかねぇ‥‥

その後、僕たちは用具委員会に参加するためにしんべヱたちと共に用具倉庫へ向かうのであった。


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