神牙の国のプロ忍者!の段
奏多side

初めまして読者の皆様
私は「奏多」と申します。神牙の国の忍者隊の組頭をしています。

私は幼いころより風魔流忍術学校で忍者になるために学びの生徒として日々を過ごしていた。
私が四年生くらいの頃に優秀な後輩ができた

それが今現役の「錫高野 与四郎」である。訛り強い話し方が特徴だが、心優しく正義感が強い良き後輩だった。
今でも時折任務先で偶然姿を見かける時もあるのだが、たくましく任務をしている姿を見て私もうれしく思うところが今の心情である。今ではもう彼が最上級生か・・・・早いものだ。

私が最上級の六年生になった歳に、任務先で予想外のことが起き油断したわけではないがプロ忍たちに囲まれて奇襲にあい負傷した私を今お仕えしている主である陽屶様に助けられたのである

忍び装束で如何にも怪しい負傷した私を、何も疑いもせずに救ってくださったのだ。
いや、怪しいと疑ってはいたのだが傷ついたものを放置するほど非情にになれないのだとおっしゃっていた。
たとえそれが、自分の身や住んでいるところを危険にさられようとも・・・・。

その心の寛大差に私は惹かれ卒業したら陽屶様にお仕えしようと心に決めたのだ。
それから回復し私は修行に励んだ。

卒業後私は陽屶様のもとを訪れて、この城にお仕えさせていただいたのだ。
それは16歳のころの話で今ではもう25歳ぐらいと歳を重ねていった。

入りたてのころに陽屶様の奥方様「木乃香」様が身ごもっていたことを知らされ守るように命じられた。
そして17歳の時に若様が誕生したのである。
村の者たちも大層喜び祝福祭を上げるほどの歓声であった。

温厚でお優しく村の者たちを差別せずに平等に思い働く陽屶様と
同じく温厚でお優しく村人たちを家族のように第一に考える姫巫女様の「木乃香」様の血を受け継いで生まれた蒼真様は本当に純粋で聡明で子供とは思えない思考を時々見せる大人びた思考に、将来有望と村人たちも若の成長を温かい目で見守っておられました。

しかし、蒼真様が大きくなるにつれて神牙の国を狙う者たちの刺客が蒼真様を狙い始めたのです。
蒼真様が物心つく頃に食事に毒を盛ったり、中庭で過ごしている蒼真様を誘拐しようとしたり
ある時はドクササコの凄腕忍者と名高い凄腕が若を誘拐しようとしたときもあった。

私はその時は必死になって蒼真様をお救いしなければと戦った。

あの太陽のような笑顔を見れなくなったのはちょうどそのころからだった。
蒼真様は、大丈夫と笑顔を見せるがその笑顔はどこか張り付けたような笑顔だ。みんなに心配かけたくなくてそうしているのだろうけれど、私には通用しませんよ?
恐らく奥方様も、お父上様もそのことには気づいているはず。
奥方様が食が細くなってきたことに対して大層心配なされていましたから。

そんな中でお父上様の父方にあたる「藤堂 某」様が不穏な動きを見せるようになってきた。
前々からその言動に何か違和感を感じ取っていたために警戒を強めていたのだが、ある日ドクササコの凄腕忍者と密会をしているのを目撃したこともありあの誘拐事件は藤堂様が仕掛けた罠ではないのかという結論に結び付けた。

陽屶様も叔父上のことに不信を持ち始めていたようで早急に手を打とうということになった。
しかし、まだ幼い蒼真様をこの城にいさせるわけにはいかないのでということで今回の「任務」というなの御使いが任命されたのだ。

忍術学園に古い知り合いがいるとおっしゃっていたが、実をいうと陽屶様も忍術学園の卒業生だったいうことで
忍術学園の学園長に息子を任せても大丈夫ということで事が片付くまで「忍術学園の編入生」でいてもらおうとお考えになったようだ。

そのことはまだ蒼真様には知らされていないのだが、蒼真様の持たせた文には其の事も綴られている。
きっと学園についたら驚くだろうなぁと思わず笑みを浮かべる。

そこで子供らしく甘えることも必要なんだということも教わってもらいたい。
蒼真様はどこか我慢しすぎるところがあるので私も心配です。

でも学園で過ごしているうちにそれを学ぶことはできるだろう。
行儀見習いとして頑張ってくださいね・・・・蒼真様・・・
3/7
prev  next