生徒会室

『んっ…あっ……』

ガタガタと耳障りな机のぶつかる音ですらどうでもよくなってしまうくらい脳が甘く溶けてしまいそうだ。


今日は朝から学校へ行くと骸さまの鶴の一声でゆったりとした朝の時間を過ごしていた私達は慌てて制服に着替え黒曜中へとやって来た。
無論、世間一般の登校時間はとうに過ぎている。
犬や千種と別れて私も自分の教室に入ろうとしたら骸さまに「君はこっちです」という声と共にずるずると引きずられて生徒会室まで連れてこられた。一体どうしたんだ。

「さて、」

乱雑に散らばっていた机をガタガタと1ヶ所に集めていく姿に首を傾げる。

『どうしたんですか、骸さま』
「どうしたもこうしたもないですよ。君がこの前外でしたときにもっと別の場所の室内でしたいと言ったじゃないですか。だからこうして君の希望を満たしつつ僕も楽しめるようにしているんです。早く手伝いなさい」

おおっと、今回はそうきたか。キリキリと痛みを訴えてくる頭に手を当てて大きく息を吐き出す。

『何度も言いますけど、こういう意味で言ったんじゃありません。』
「おや、不満だと?」
『逆にそれで満足するだなんてどうして思ったんですか…』

ふむ、と顎に手を当てて考える素振りをしているが絶対ろくでもないことしか考えていないのは明白。ならば巻き込まれる前に逃げるのが得策だろう。

『では私は授業がありますので…』

失礼します、と全力で立ち去ろうとしたところで「待ちなさい」はい、逃げれませんでした。あーあーあー。何だよもう。

「そうですねえ…」

じっとりと舐めるように見つめられ居心地が悪い。ゆっくりと近づいてきて腰に手をまわされ引き寄せられた。

「では、次は君の希望を叶えましょう」
『次っていつですか?』
「それはこうご期待ということで」

なんだそりゃ。機嫌良さそうに抱えあげられそのままさっき骸さまが並べていた机の上に降ろされた。埃っぽい匂いに顔をしかめているとちゅと眉間に唇がつけられた。

『背中が痛いです』
「少し我慢なさい」

こんな時ですら可愛いげのないことを口にする私のことなんて然して気にもとめていない風にひとつひとつ丁寧に外されていくボタン。その様子を眺めていると、ふと前に教室でクラスメイト達がしていた会話が過る。なんだっけ、確か女の子の日とか男の子の日とかそういった話だったんだけどな。

『もしかして男の子の日ですか?』
「何です、それ?」
『私もよくわからないんですけど、クラスの子達がそんな話をしていました』

ふうん、とあまり興味は惹かれなかったのか胸に舌を這わせてくる。ひたり、と触れた舌先にぴくりと反応すると目があってしまった。それから口を開いて呆気なく私の胸は骸さまの口の中におさまる。先端を甘く噛まれれば、何ともいえない吐息が口先から漏れてしまう。
こういうことは決して嫌いではない。嫌いではないのだがこういう時の自分がどんな顔をしているのかいつも不思議に思ってしまう。
骸さまだって皆といる時には見せないような顔をして濡れた瞳で私をじっと見てくる。私もそんな顔をしているんだろうか。
骸さまの唾液でてらてらしている自分の胸を見るとざわりと身体の奥の方が震える。
もはや暑いのか寒いのかすらわからない感覚にぐらぐらしていると自分のものではない指に下着の上からなぞられそこが熱を持っていることにようやく私は気がつく。いつもこういう時の骸さまは私よりも私のことに詳しくなる。
下着の隙間から刺激してくる指に大袈裟に反応してしまう。嬉しいのか悲しいのかわからなくなって呼吸すらもうまくできなくて、ただ喘ぐだけの私ははたして骸さまの目にどう写っているんだろう。
下着に指を掛け剥ぎ取り足を押し広げられればひくりと何かを期待したように小さく震えた。
まるで全てを暴かれているようなそんな錯覚すら起こしそうになる。骸さまに隠し事なんてあるはずもないのに。ゆっくりと入ってきたそれに否応なく私の身体は悦んでしまう。
全身でそれに応えようと涎を垂らしてはしたなく奥へ奥へと導く自分がいつまでたってもどうにも慣れない。
ぐちゅり。最奥へと到達した骸さまのそれは音をたてながら私を揺さぶる。埃っぽくて不快だった筈の机が存在を知らせるようにガタガタと揺れて、今更ながらここがどこだったかを思い出させる。みんなが居るところで、こんな……。
羞恥と焦燥感にも似た何かに支配されそうになっていると、骸さまの口から艶かしい息が吐き出される。それに手を伸ばして求めるように背中へ腕を廻せば更に強く深く奥へと打ちつけられた。

『む、くろさま……』

もはや自分が何を口にしようとしているのかすらわからずただ名前を呼ぶことで押し寄せる何かから逃れようともがき続ける私のことなんてきっと骸さまは知らないだろう。


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