隣の不思議少女
-高尾side-
休み時間、隣の苗字名前ちゃんは、よく本を読んでいる。
ちなみに俺の席の後ろの真ちゃんも、よく本を読んでいる。
………
今高尾君、絶賛放置中wwww!?
ちょーwww俺、今すっごく暇なんだけど!?wwwww
二人に構ってもらえないと、和成クン泣いちゃう!!
……と、まぁ冗談は置いといて。
さっき、真ちゃんと名前ちゃんは、確か本談義で盛り上がっていたよね。
その時に名前ちゃんは確か、「私は堅苦しい純文学系の本って、あまり好きじゃないんだよねー」
そんな事を言っていた。
なら、名前ちゃんが読んでいるのは何だろう?
絵が無いから、漫画じゃないのは確か。
推理ものとか、冒険ものとか、ファンタジーとか、ライトノベルズの類か…でなければ可愛い女の子らしく、恋愛小説なのか…?
ちょっとした好奇心で、俺は名前ちゃんの手元を覗き込んだ。
「ぶはっっ!!」
俺は思わず突っ込まずにはいられなかった。
「名前ちゃ〜んw 堅苦しいのが好きじゃない、とか言っていながら何読んでるの??」
俺は、名前ちゃんの肩に腕を回して、伸し掛かった。
本の題名は、[政略論 マキャヴェッリ]
『堅苦しくないよー![陰謀について]の章とか、面白いんだよー!!』
「マジかよー? どう考えても、下手な文学よりもお堅い題名でしょ!? つか何そのハードボイルドな内容!?」
とか騒いでいると、真ちゃんが名前ちゃんの本を取り上げて、ぱらぱらとめくった。
「……この本を読む前提として、ローマ史と背景のイタリア史は、ある程度理解しておかなければならないのだよ」
『リウィウスの[ローマ史]は読んでないけど、モンタネッリのは読んだよ。ルネサンス時代のイタリア史好きだし。[君主論]も面白かったよ!』
「君主論ってw!?」
時々、真ちゃんと名前ちゃんの会話は、宇宙語話しているみたいになる。
二人は占いの会話も、よくしている。
名前ちゃんは、この前、真ちゃんと俺のホロスコープ表まで作って来た。
一体どこまで追求すれば気が済むんだよw
真ちゃんは嬉しそうだったけどな!
こんなだから、クラスでの双璧の変人と言われるんだ、真ちゃんと名前ちゃんは!!