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Love in Birthday party!-1-




Riq.no6 (青峰の彼女が(洛山メンバー+黒子・黄瀬と)赤司のサプライズ誕生日会をする)

*設定
夢主は、元赤司のファン(元帝光バスケ部2軍マネージャー)
現在は、桐皇学園一年で青峰の彼女。バスケ部には所属してない。
12月中旬、WC直前。

※※※

昼休み、私は屋上で彼氏である青峰君と、他愛ない話をしながら、ご飯を食べるのが恒例になっている。
が、最近は流石に寒いので、空き教室で食べている。

「名前、今日はマイちゃん弁当作って来たか?」
私は黙って弁当箱を差し出した。
蓋を開けた青峰君は、ぶはっ!!と噴き出す。

「名前、てめー、何だこりゃ!?」
青峰君の突っ込みに、私は腰に手を当て、負けじと言い返す。

『何って、大輝が作れって言ったから作ってあげたのよ。何か文句あんの?』
「おぅ!大ありだ!!マイちゃんはこんな…っ、おばQみたいな顔じゃねーよっ!!!」

自慢じゃないが、似顔絵は苦手だっつーの。
そんなに言うなら、ご飯二つ山盛りにして、上に梅干し乗っけて巨乳オンリーにしてやろーか?

『…これでも真剣に作ったのに…私の福笑いバージョンに文句言うなら、桃井さんにでも作って貰いなさいよ?』
「てめー、俺を殺す気か!?」
『私の作った物は、笑い死にするんでしょ。別に食べなくてもいいのよ?』
「……食う。見た目は兎も角、味だけは良いからな」
『一言多いわ!!ゴーヤだらけで作らせたいの?』

今度、良にでも作らせるか…等とぶつぶつ言いながら食べている。
ごめん、桜井君。後は君に託す。

『大輝。今日はどうする?…一緒に帰れる?』
私の問いに彼は怠そうに返す。
「あー…そうだな。一緒に帰るか」

彼は、桐皇バスケ部のエースでスポーツ特待生。
勝てさえすれば、練習に出なくても良いらしい。
…そこは帝光の二年の秋から、ずっと変わらない。

でも…それで本当に良いのかな?
最も、途中でマネージャーを辞めてしまった私が言えた義理ではない。

※※※

私は、帝光時代は、赤司君の熱烈なファンだった。
赤司様好きが高じて、私設のファンクラブを立ち上げたりした程で。
勿論、彼目当てで、バスケ部のマネージャーにもなった。でも結局、直接彼と話す機会は無かった。
私にとって、赤司様は殿上人にも等しい。

私は一年の時は三軍マネ、二年の時は二軍マネになった。
でも、ファンクラブ絡みでのいざこざが原因で、一人ハブられる破目になり、風当たりもキツくなってマネージャーも辞めた。

一人屋上で、お弁当を食べていた時に、青峰君に弁当を強奪され…それが切っ掛けで彼と話す様になった。
そして青峰君が、何故か部活に出なくなって、主に屋上で暇を潰していた時、私は彼と良く駄弁っていた。

「名前、おめー、好きなヤローがいねーなら、俺と付き合わね?」と、青峰君の軽い一言から私達は付き合い始めた。

桐皇も成り行きで進学し、そのまま青峰君と付き合っている。
私は彼が普通に好き。気楽に付き合えるし。話していて楽しいし、気が合うみたい。
でも、恋人みたいにしてくれとか思わない。
彼は、私が一々面倒を言わないのが良いみたい。

でも、最近の青峰君を見ていて、私は心密かに悩んでいた。

『……私、本当に大輝と付き合っていて良いのかな…?』

桃井さんが、いつも青峰君の為に頑張っている。
私より…桃井さんと付き合った方が、彼の為になるんじゃないかと思ったりする。
誰でも…友人の延長の彼女擬きより、必死に支えてくれる人の方が良いに決まっている。

※※※

二人で歩いていて、校門に差し掛かった時。
「あのさ、そこの君!ちょっと!!」

他校の二人組に声をかけられた。

『はい…?』
私は首を傾げつつ彼等に応える。
最初に声をかけた彼は、青峰君を見て、悪戯っぽく瞳を輝かす。
「君が青峰大輝? うっわー!!目付き悪っりーーーっっ!!!顔くっろーーーっっ!!!!」

「こら、小太郎!失礼でしょ!!」
もう一人の美青年が、小太郎と呼ばれた人を窘める。

青峰君は二人を見るなり、顔を顰めた。
「テメーら…!?洛山の…っ!!??俺に何の用だ!?」
私は小首を傾げて尋ねる。
『…知り合い?』
「知り合いって程じゃねーよ。洛山には無冠の五将の内の三人がいる… もう一人はどうした?」

美人さんの方は、私をチラリと見て、髪をかき上げた。
「根武谷?アレは食べ放題のステーキ屋で、今頃店長を泣かせているんじゃないかしら。
私達が来たのは、征ちゃ…赤司君の事で相談があるからよ」

『…!?赤司君!?』
私の反応に、色っぽい兄(?)さんは、おや、と言う様な表情をした。
「貴女…赤司君の事を知っているの?」
『…直接は無いですけど、帝光にいたもので』

青峰君が私に視線を移して苦々しく言う。
「こいつは、元帝光のマネをしてたんだよ。」
「一緒にいるって事は…でも、桃井さんでは無い様ね?…彼女?」
「ああ。まーな」

「あらら…そーいう事?…なら、この子にも来て貰おうかしら?」
『…は?』

※※※

今は、マジバに集まっている。
洛山の二人は、葉山小太郎さんと実渕玲央さんと名乗った。
赤司様のチームメイトなんて!
私は内心の興奮が抑えられなかった。

青峰君は、テリヤキバーガーに齧り付きながら先を促す。
「…で?赤司がどーしたって?」
「征ちゃんの誕生日が近いんだけど、サプライズで祝いたいのよ。…それに協力してくれないかしら?」

青峰君は不機嫌に渋面を作った。
「…面倒臭せーな。何で俺が協力しなきゃならねーんだよ?」
それに葉山君が噛み付く。
「何だ、やってくれないの? 元チームメイトなのに冷てーのな!」

『大輝、私達も協力しようよ!』
「…何で、おめーがやる気なんだよ?」

赤司君と会ってみたい好奇心が押さえられなくなった私は、渋る青峰君を説き伏せた。
決定打は、『やってくれたら、1on1やってくれるって』と言った私の一言。
青峰君が不敵に笑いながら言った「何なら1on3でもいーぜw」は、さすがに洛山の二人をムッとさせた。

玲央さんは「…言ってくれるわね。やっても良いけど、どーなっても知らないわよ?」
と、凄味のある微笑を浮かべた。
小太郎君は「へっえー!?やる気だね?…なら、1on1で其々に勝ってからなら、させてやるよ!!!」
今までとは雰囲気を戦闘的なものに変えて来た。

青峰君は、それを見て目を輝かした。
「ぜってーだからな!」と念を押し、態度をガラリと変えて黒子君に連絡する。

「…え?そこに黄瀬もいんのか。丁度良い。ついでに緑間と紫原にも知らせてやれよ」
青峰君は電話を切った。「まぁ、こんなもんだろ。…お、緑間からかかって来た」
《青峰、結論から言うが、俺はその日は試合がある。抜けられないから不参加なのだよ。ただ…そうだな、助言だけはしといてやる。
赤司には冗談は通じない。射手座の今月のラッキースポットは実家なのだよ》

「…実家、ねぇ…?」
『じゃあ、赤司君の家でサプライズパーティするの?』
「でも、それって…実家の方の協力が不可欠じゃない?…確か征ちゃんのお父様って」
玲央さんの言葉に青峰君は顔を顰める。
「…確か結構おっかねえって聞いたぞ?…無理ゲーじゃね?」

『うーん…でも、家の中を取り仕切る人って、ああ言うお金持ちなら別にいる事が多いよね?』
「そうね。大体家令、とか執事とか…」
「うっわー!すっげー!!赤司、お坊ちゃんーって感じするぅ!!?」
「バカね、小太郎。征ちゃんは感じじゃなくて、正真正銘のお坊ちゃんよ」

あと、紫原君も、東京入りに間に合わなくて不参加だった。
《あ〜そうだっけ?…なら、お菓子送っとくー》とだけ。
黒子君と黄瀬君は参加してくれる事になった。


とにかく、私達は根武谷さんを拾って、赤司家を訪問する事にした。

玲央さんは、私にこっそりと囁いた。
「ありがと。貴女のお陰で、何とかなりそうだわ」
『いいえ。お役に立てた様で良かったです』

横には、ステーキハウスで無料でドカステーキ食べ切って、更に追加注文を10人前出し、店主に泣かれていた根武谷さんが歩いている。
彼の長いゲップに玲央さんは顔を顰めた。
「ちょっと!!下品な事は止めてよ。女の子もいるのよ?」
「…まだ食い足りねえ。……なぁ実渕、牛丼屋に寄らねーか?」
「行かないわよ!!それよりも、征ちゃんの実家に行くんだから、失礼の無い様にしなさいよね!!」

『…で、赤司君は今どうしているんですか?』
私は気になってうずうずして尋ねた。
玲央さんは、優しく微笑んで答えてくれる。

「私達はWCに出る為、前乗りして調整合宿として、今は都心のホテルに泊まっているのよ。
練習は、近くのスポーツジムと体育館に通っているわ」
『実家には、赤司君は帰らないのですか?』
「ええ。…近くだから帰るの?って聞いたんだけど、そんな気は無いって言ってたわ」

※※※

そして、赤司邸に着いた時、私は思わず硬直した。
「ここだ…着いたぜ」
『…うわ…豪邸…』
「こりゃーまた…すげーな」
「うっわー!うっわー!!でけー!!広ぇーー!!!」
「小太郎!!煩いわよっ!!」

応対に出た執事さんは、私達を丁寧な物腰で出迎えてくれた。
「お話は伺っております。…青峰様、お久しぶりです」
「あー…ンな訳でよ。こいつらが、どーしても赤司には内緒で祝いたいってんで、連れて来たんだが」
「左様でございますか。征十郎様の為に…ありがとうございます。
…今、旦那様は生憎商用で外国へ出ておりますが、その日の前々日位に帰国して、またすぐに出発するご予定です」

「…それじゃ、お父様に、許可を取っていただけるのかしら?」
「留守中の事は、私が采配を命じられておりますが、旦那様は気難しい方ゆえ…許可が得られますかどうか」

「じゃ、内緒で準備すりゃいいんじゃね?…どーせサプライズだし、当日親父いねーんだし」
『…でも、前々日は家に居るんでしょ? バレたらどーすんの?』
青峰君の無責任にも思える意見に顔を引き攣らせると、彼はニヤリと笑って言った。
「だから、バレねー様にすりゃいーんじゃん?」


「…それで俺達に、こんな恰好をさせたんスね…?」
「いくらカモフラージュとは言え…青峰君、酷いです」

呼び出された黄瀬君と黒子君は、二人で顔を引き攣らせた。…無理もない。
彼等は、メイド服を無理矢理着せられたのだから。
…ちなみに、私も今はメイド姿だ。
臨時だけど、赤司邸のメイド♪なんて何か楽しい。…しかし。

『…何だか、私よりも、この二人の方が似合っているんだけど?』
「…あー…本当だなw」
『ちょっと!?そこは、おめーも十分可愛いぜ、とか何とか言う所じゃないの!?』
「……おめー…ちったぁ鏡見ろ。俺が、そんな嘘吐けるわきゃねーだろーが!?」
『くっ…!!この二人にだけさせないで、大輝も一緒にメイドやりなさいよ!!』
「てめー…この俺に、そんな恰好させる気か!?」

私の暴論に、黄瀬君と黒子君は顔を引き攣らせた。
黒子君は一年の時三軍で、黄瀬君は二年の時、二軍でちょっとだけ関わった。

「ちょっ…!!?名前ちゃん、青峰っちにそんな事させたら、悪目立ちしまくりっス!!」
「カモフラージュどころじゃありませんよね。ガングロメイド、なんて」
「てめっ!?テツ、言いたい放題だな、オイ!!」
「こんな恰好させられたんです。これ位で済むと思わないでください」
「てめ、写メ撮って、さつきに送んぞ!?」
「…イグナイト、かましますよ…?」

黒子君は、メイド姿でイグナイトの構えを取る。
この姿こそ、桃井さんが見たら嬉しがって倒れそうだ。

青峰君なら、むしろボディガードの方が違和感が無いかもしれない、と言う事で、当日の彼はスーツを着る事になった。
ちぇー、ちょっとだけ見たかったのにな。大輝のメイド姿。

青峰君は、私をチラリと見た。
「…んだよ?名前、何か不満そうだな。…折角、憧れの赤司様に会えるっつーのによ?」

何それ。確かに赤司君に会えるってのは少し…いや、大分期待しちゃってはいるけど。
でも、そう言われると…彼がまるで赤司君に嫉妬してる様に聞こえる。……まさか…ね。
私は慌てて頭を振り、少し膨れて青峰君を見上げた。

『……べっつにー?大輝がメイド服じゃなくてズルい、とか思って無いよー?』
「思ってんじゃねーかよ!?」
頭を軽く小突かれた。

何だかんだ言って、青峰君は洛山の三人とも仲良くなっていた。
バスケの話が出来るのが楽しいらしい。…やっぱり青峰君はバスケが大好きなんだな。

やっぱり私は、邪魔にしかならないから身を引こう。これが終わったら、別れる事を彼に告げよう。
私は秘かに決心した。




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