07


結果的に、カルマは無事だった。
先回りした殺せんせーが、触手を蜘蛛の巣のように張り巡らせて、落ちるカルマを受け止めたのだ。
そしてカルマは殺せんせーによって崖の上に連れ戻された。
戻ってきたカルマは、先程のようにピリピリとした雰囲気はもうなくなっていて、どこか肩の荷が降りたような、そんな様子だった。

「……カルマ君、平然と無茶したね」

渚は少し呆れたようにそう言った。

「今のが考えてた中じゃ一番殺せると思ったんだけど……って、紗良?」

俯いたまま無言で肩を震わせている紗良に気づき、カルマは声をかけた。

「……もしかして、泣いてる?」

「な、泣いてなんかないもん……っ!」

紗良は目に涙を浮かべてそう言うと、ダッシュでその場を去って行った。

「あ、ちょっと紗良!」

カルマは一瞬呆気にとられていたが、殺せんせーに話しかけられて我に返る。

「まったく、女の子を泣かせちゃダメですよ、カルマ君!!」

「……殺せんせーは黙ってて。ちょっと行ってくる」

カルマは急いで紗良の後を追う。

「いってらっしゃい……」

渚は苦笑いしながらその様子を見守っていた。

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