06
爆発して水に流された後、すぐさま殺せんせーによってE組の皆は救出され、陸に上げられた。
しかし、紗良は意識を失ったまま目を覚まさない。
「紗良ちゃん!」
「紗良ちゃん、しっかりして!!」
渚とカエデが紗良に必死に呼びかる。
「どうしよう渚っ! 紗良ちゃんの意識がもどらないよ……! 人工呼吸とかしたほうが……」
「じ、人工呼吸!?」
2人があたふたしていると、そこにカルマがやってきた。
カルマは裏山で寝ていたが、騒ぎを聞きつけて降りてきたようだ。
「どいて、俺がやる」
「え、カルマ君……!?」
そう言ってカルマは渚とカエデをどかすと、紗良の傍らに膝をついて、顔を近づけていった。
周りは固唾をのんでその様子を見守る。
唇まであと数センチ、その時――。
うっすらと、紗良の目が開いた。
「……あ」
「……え?」
紗良とカルマの視線が至近距離でばっちりと交差する。
最初は状況を理解できずボーっとしていた紗良だったが、カルマの顔が間近にあることに気づくと、叫びながら慌てて飛びのいた。
「きゃあああああ!?」
「あーあ、残念。せっかく人工呼吸してあげようと思ったのに」
「じ、人工呼吸って……!!!」
「まぁ、無事で良かったよ。それだけ元気そうなら大丈夫だよね」
紗良はバクバクうるさい心臓を鎮めようと胸を抑える。
(あと少しで、カルマくんに人工呼吸されちゃうところだった……)
「紗良ちゃん、なかなか意識が戻らないから心配したよー!」
カエデは紗良に駆け寄って声をかける。
「うん、僕も心配したよ。ほんと、無事でよかった」
渚もほっと胸をなでおろした。
「ごめんね、みんな。心配かけて。でも、どうしてこんな事に……」
「シロが裏で手を引いてたみたいだよ」
「シロが……?」
どういう事だろうと思っていると、バシャァン! と大きな水しぶきの音が聞こえた。
崖の下を覗くと、殺せんせーがイトナによって川の中へ落とされていた。
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