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※中3の1学期ぐらいのお話



その日、紗良は殺せんせーに呼ばれて職員室へと来ていた。

「失礼します。殺せんせー、私に話って何ですか……?」

「急に呼び出してしまってすみません、一瀬さん。どうぞ座って。お詫びのケーキとお茶です」

「わあ、美味しそう! 頂いて良いんですか!?」

「えぇ、構いませんよ。ただ、私の頼みを一つ聞いてくれませんか?」

「頼み……?」

紗良は出されたケーキを食べながら、殺せんせーからの頼み事を聞いた。

「カルマ君の事なんですが……」

殺せんせーの相談の内容とは、カルマが授業をサボらないように説得して欲しい、というものだった。

「先生がいくら注意しても、カルマ君全然聞いてくれないんです……」

そう言って殺せんせーは触手で顔を覆ってしくしくと泣き始めた。

「なので、一瀬さんの口からサボるのをやめるようにカルマ君に言って欲しいんです」

「それは、良いですけど……。私が言っても聞いてくれるかどうか……」

ケーキをご馳走してもらった手前、殺せんせーからの頼みを断るつもりはなかったが、自由気ままなカルマのことだから何を言っても適当にかわされそうだと紗良は思った。

「そんなことありませんよ。一瀬さんのお願いならカルマ君はきっと言うことを聞いてくれます」

「そう、かなあ……?」

「ヌルフフフ。先生に作戦があります」

殺せんせーはニヤリと笑うと紗良に作戦を話し始めた。

そこに、近くで話を聞いていたビッチ先生も入ってくる。

「ちょっと、面白そうな話してるじゃない! 私も混ぜなさいよ!」

烏間先生の呆れまじりのため息を聞きながら、紗良は殺せんせーとビッチ先生に作戦の指導を受けた。

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