01
紗良とカルマが晴れて両思いになった翌日。
「おはよう、カルマ君」
「おはよ、紗良」
いつものように待ち合わせをして学校へと向かう。
いつもと変わらない朝。だけどいつもと違う朝。
好きな人と想いが通じ合っただけで、なんだか新鮮で楽しくて、幸せな気持ちになる。
(カルマ君も、同じ気持ちだといいな……)
そんな風に考えながら、紗良は隣を歩くカルマの顔を眺める。
「なに、紗良。そんなに俺の顔見つめて。キスでもしてほしいの?」
「ち、違うよっ……!」
からかうように問われて、とっさに否定する。
「なーんだ、残念」
したくない訳じゃないけど、恥ずかしいから2人きりの時にしてほしい、なんてそんな事を考えて、紗良は顔を赤くする。
「あはは、また茹でダコになってる」
そう言って、いつものように笑うカルマ。
だけどその笑顔はいつもより楽しそうに見えた。
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