02
「……なにコレ」
登校するなり、カルマは教室の黒板に書かれた文字を見て呆れたように呟いた。
”祝 カップル成立!!”
黒板にはデカデカと大きな文字でそう書かれており、文字の周りにはハートマークもたくさん添えられている。
これを書いた張本人だと思われる殺せんせーは、顔をピンク色に染めてデレデレとした締まりのない笑みを浮かべていた。
「一瀬さん、カルマ君、おはようございます。いや、おめでとうございます、でしょうか?」
クラスメイトからも口々に『おめでとう』とか『よかったねー』とかお祝いの言葉が飛んでくる。
「ど、どうしてみんな知ってるの……?」
「昨日、見られてたんだろうね。誰かに」
カルマは殺せんせーを軽く睨む。
「べ、別に盗み見るつもりはなかったんですよ!? ただ昨日、一瀬さんの様子が少しおかしかったので心配になってこっそり様子を見ていたら……」
「がっつり盗み見てんじゃん」
どうやら一部始終を目撃していた殺せんせーがクラスのみんなに話したらしい。
「うぅ……見られてたなんて……」
紗良は恥ずかしさで再びゆでダコになる。
「クッソ、気づかなかった…」
「まだまだですねぇカルマ君。ヌルフフフフフ」
カルマはあきれたように息を1つ吐く。
「まぁ、いいや。そういう訳で、俺と紗良付き合うことになったからよろしくー」
カルマは軽い調子でクラスの皆にそう伝えた。
そんなこんなで、紗良とカルマが付き合い始めたことはあっという間にクラス全員に知れ渡ることとなった。
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