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「えっ!? A組と勝負することになったの!?」

紗良は渚から五英傑との賭けの話を聞き、目を丸くした。

「うん……。5教科でより多く学年トップを取ったクラスが、負けたクラスにどんな事でも命令できるってことになったんだ」

「そ、そうなんだ……」

渚の話を聞き、紗良は少し不安そうな表情を浮かべる。

「一応、命令できるのはひとつだけってことにはなってるけど……」

「そのルールって浅野クンが決めたんでしょ? なーんか企んでそうだよね」

「だ、大丈夫なのかな……。私は正直、5教科では全然トップ取れそうにないよ……」

紗良は少し申し訳無さそうにそう言った。

「紗良は5教科の中で飛び抜けて得意な科目ってないもんね」

「うん……」

今回はトップを取れば殺せんせーの触手を1本破壊できる権利を得られるということもあり、頑張りたい気持ちはあるものの、これといって特別得意な科目が5教科にない紗良は、がっくりと肩を落とした。

「トップを取るのは他の奴らに任せて、紗良は自分の平均値上げることを頑張ればいいんじゃね?」

「そうする……。暗殺もA組の勝負にも貢献できそうになくてごめんね……」

「別に謝ることないよ、紗良ちゃん。僕は英語、頑張ってみるね」

「うん、頑張ってね……! 英語は中村さんも得意だよね。国語は神崎さん、理科は奥田さん、社会は磯貝くんで……数学は、カルマくん」

紗良がカルマの方へ視線を向けると、カルマはやる気なさげに欠伸を漏らしていた。
今回のテスト勉強にあまり気合は入ってないようだけれど、いつも通り高得点をおさめるんだろうなと、その時の紗良は当然のように思っていた。

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