08


期末テストが終わり、いよいよ結果発表の日がやってきた。
この学校ではテストの答案と一緒に学年順位も届けられる。

E組の教室で、皆が息を飲んで殺せんせーからの順位の発表を待った。

「では発表します。まずは英語から……E組の1位、そして学年でも1位! 中村莉桜!」

クラスの皆からわっと歓声が上がる。中村はドヤ顔を浮かべてiいる。

「完璧です。君のやる気はムラっ気があるので心配でしたが……」

「なんせ賞金百億かかってっから。触手1本、忘れないでよ殺せんせー?」

続いて他の科目の結果も発表された。
残念ながら国語は神崎が学秀に負けて学年2位だったが、社会は磯貝、理科は奥田がそれぞれ学年1位を獲得した。

期末試験でE組は、英語・社会・理科での3教科で学年トップを取り、A組との勝負に勝利した。

「てことは、賭けの商品のあれもイタダキだな!」

「楽しみ〜!」

クラスの皆が盛り上がる中、紗良は少し複雑な表情を浮かべて、誰も居ないカルマの席を見た。

(カルマ君……数学、1位じゃなかったんだ……)

殺せんせー曰く、数学の1位は学秀で、E組の総合は竹林君と片岡さんの同点7位が最高だそうだ。

きっとカルマは数学以外の科目もあまり良い結果ではなかったのだろう。

「紗良ちゃん、どこいくの?」

席を立ち、教室を出ていこうとする紗良を渚が呼び止める。

「カルマ君を探しに行ってくる……」

「今は、そっとしといてあげた方がいいんじゃないかな」

「でも……」

紗良の肩に、殺せんせーが優しくぽんっと手を乗せた。

「私が見てきますよ。好きな子にはカッコ悪いところは見られたくないものです」

紗良は少し心配そうな表情を浮かべつつ、殺せんせーを見送った。

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