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しばらくして、教室にカルマが戻ってきた。
どう声をかけようか紗良が迷っていると、殺せんせーが教壇に立って話を始めた。
「さて皆さん、素晴らしい成績でした。5教科で皆さんが取れたトップは3つです。さっそく暗殺の方をはじめましょうか」
すると寺坂が立ち上がり声をあげた。
「おい、待てよタコ。5教科のトップは3人じゃねーぞ」
「3人ですよ? 国・英・社・理・数、全て合わせて……」
「ハァ? アホ抜かせ。5教科っつったら、国・英・社・理……あと"家"だろ」
寺坂と吉田、村松、狭間の4人が100点の答案を殺せんせーにつきつける。
「か、家庭科〜!?」
驚く殺せんせー。そしてざわめき出す教室。家庭科が5教科に含まれるならば、破壊できる触手が倍になる。
「だーれもどの5教科とは言ってねーよなあ?」
「クックック。クラス全員でやりゃ良かったこの作戦」
その時、紗良がガタリと立ち上がった。
「あ、あのっ……! 家庭科なら、私も100点ですっ!」
なんと、家庭科は紗良も満点を取っていた。
予想外の展開に、殺せんせーは顔を青くして慌て始めた。
「ちょ、ちょっと待って、家庭科なんて……!!」
「なんて、って。失礼じゃね殺せんせー? 5教科最強の家庭科さんにさあ」
カルマが挑発するようにそう言うと、他のクラスメイトも、加勢するように口々に喋りだした。
「そうだぜ先生、約束守れよ!」
「一番重要な家庭科さんで、5人がトップ!」
「合計触手8ほーん!」
「ひえええええええ」
そんなこんなで、家庭科も5教科として認められ、E組は合計触手8本破壊する権利を得た。
そして、今回の賭けの戦利品である「沖縄離島リゾート2泊3日」で暗殺が実行されることに決まった。
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