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「では行きますよ、出席番号12番! 立って狙撃!!」
立ち上がったところに敵はすぐさま狙撃を行う。
「ビンゴォ!」
しかし撃たれたのは千葉ではなく、菅谷が即席で作った人形だった。
「人形!?」
その頃千葉は、冷静に狙いを定めていた。
「分析の結果、狙うならあの一点です」
「オーケー、律」
そう言って千葉は銃を撃った。
しかしその弾丸は男に当たることはなくその横を通り抜けていく。
「フヘヘ、へへへ外したな。これで二人目も場所がーーッ!?」
外したと思われたが、千葉の狙いは男ではなく吊り照明の金具だった。
男はガシャンという音と共に落ちてきた照明に押しつぶされる。
男は最後の力を振り絞って銃を撃とうとするも、速水が男の銃を撃ち落とした。
「ふーっ……やっと当たった」
「よっしゃ!! ソッコー簀巻きだぜ!!」
ふらりと倒れた男をすぐに寺坂たちが男をガムテープで拘束した。
強敵を無事に倒すことが出来、みんな安堵の表情を浮かべている。
紗良もホッと息を吐いた。
「良かった……。あとは最上階、か……」
「皆さん、最上階部屋のパソコンカメラに侵入しました。上の様子が観察できます」
律がハッキングして最上階の様子を映してくれた。
「こつが……黒幕か」
その男は、ウイルスで苦しんでいるクラスメイト達の様子をモニターで眺めている。
「楽しんで見てやがるのが伝わってきやがる。変態野郎が」
「酷い……」
紗良は思わず口元を手で覆った。
みんなが苦しんでいる様子を眺めて何が楽しいのか、紗良には全く理解できなかった。
この時はまだ、まさかこの男が皆の知る人物だとは知る由もなかった。
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