02
紗良の言葉を聞いて、学秀は大きなため息をついた。
「はぁ……。そうか、分かったよ」
「残念だったね〜浅野クン。元気出しなよ。良いものあげるからさ」
「あ、そうだった! はい、これ」
紗良は、先日の南の島での暗殺旅行で学秀の為に買ったお土産を手渡した。
「私とカルマ君で選んだお土産だよ!」
「開けてみてよ」
そう言ってカルマは悪戯な笑みを浮かべた。
学秀は嫌な予感を感じながら、紗良から渡された紙袋の中身を取り出した。
「……」
出てきたのは、ド派手な色のシーサーがでかでかとプリントされたTシャツだった。
大きな口を空けて歯を見せて笑っているシーサーを、学秀は生気のない目で見つめる。
「お土産に何買うか迷ったんだけどね、シーサーがカラフルで可愛いなって思って、最初は置物にしようかなって思ってたんだけど、カルマ君が実用性のあるもののほうが良いんじゃないかって」
「ただの置物より、やっぱ普段使えるものがいいと思ったんだよね。って訳で浅野クン、そのTシャツ使ってね〜」
楽しそうに話す紗良と、また違う意味で楽しそうに話すカルマを見ながら、学秀はTシャツをそっと紙袋に戻した。
「………お土産ありがとう、紗良。君が旅行を楽しめたようで良かったよ」
学秀はカルマを無視して、紗良にだけお礼を述べた。
「うん、色々大変な事もあったけど、すごく楽しかったよ! 学秀くんも一緒にいけたら良かったのにね……」
「賭けに負けて旅行に行けなくなった可哀想なA組の分まで俺らが楽しんできてあげたよ」
「別に旅行ぐらい行こうと思えばいつでも行けるさ。……言っておくが、この前の賭けででE組が勝ったのは偶然だ。次は必ず僕達が勝つ」
「へぇ〜、それは楽しみだね」
「お互い頑張ろうね!」
紗良は笑顔でそう言った。
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