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ある日の朝のこと。
紗良がE組の教室に登校すると、なんだか教室内がいつもとは違う様子で不穏にざわついていた。

「みんな、どうしたの?」

「あ、紗良ちゃん! 見てよこれ!!」

カエデが紗良に新聞の記事を見せる。
そこには、『多発する巨乳専門の下着ドロ 犯人は黄色い頭の大男 ヌルフフフ……と笑い現場には謎の粘液を残す』と書かれていた。

「こ、これって……」

「完全に殺せんせーだね」

と、紗良の隣で記事を見ながらカルマが言った。

「な、何かの間違いだよね?」

「さあ。本人に聞いてみるのが良いんじゃない?」

噂をすれば、殺せんせーが教室に入ってきた。
クラスの皆が一斉に殺せんせーに視線を向ける。

「汚物を見る目!?」

動揺する殺せんせーに、例の新聞記事を見せた。

「ちょ、ちょっと待って下さい!! 先生まったく身に覚えがありません!!」

「じゃ、アリバイは?この事件があった昨日深夜、先生どこで何してた?」

速水が殺せんせーを問い詰める。

「何って……高度1万m〜3万mの間を上がったり下がったりしながらシャカシャカポテトを振ってましたが」

「誰が証明できんだよそれ!!」

「そもそもアリバイなんて意味ねーよ」

「どこにいようが大体一瞬で椚ヶ丘市まで戻って来れるんだしね」

「待てよ皆!! 決めつけてかかるなんて酷いだろ!!」

磯貝が殺せんせーを庇う。

「殺せんせーは確かに小さな煩悩いっぱいあるよ。けど今までやった事と言ったらせいぜい……」

これまでの事を思い返す。

「エロ本拾い読みしたり、水着生写真で買収されたり、休み時間中狂ったように狂ったようにグラビアに見入っていたり……」

磯貝は険しい表情で俯いた。

「……先生、正直に言ってください」

「磯貝くんまで!!」

もう誰も殺せんせーを庇う人は居なくなってしまった。

「先生は潔白です!! いいでしょう、準備室の先生の机に来なさい!! 先生の理性の強さを証明するため……今から机の中のグラビア全部捨てます!!」

そして、殺せんせーの机に行くと……。
引き出しの中から、ブラジャーが出てきた。
そして、クラスの出席簿には女子のカップ数が書かれている。
最後のページには、街中のFカップ以上のリストがあった。

「ちょ、ま、そんなはずが……。そ、そうだ!」

殺せんせーは慌てながらクーラーボックスを取り出してきた。

「い、今からバーベキューしましょう皆さん!! 放課後やろうと準備しておいたんです!! ほらみてこの串、美味しそ〜で……しょ……」

殺せんせーが取り出したバーベキューの串には、様々なブラジャーが刺さっていた。

「やべぇぞこいつ……」

「信じらんない……」

次々と証拠ばかりが出てきて、殺せんせーは言い逃れできなくなってしまったのだった。

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