02
キーンコーンカーンコーン、とチャイムの音が鳴り響く。
「きょ……今日の授業は……ここまで……。また明日……」
生徒たちからの信用を失ってしまった殺せんせーは、授業が終わると暗い顔で教室を出ていった。
突如降って湧いた殺せんせード変態容疑。
少し気まずい空気が流れる教室に、カルマの笑い声が響く。
「あっはは、今日1日、針のムシロだったね〜。居づらくなって逃げ出すんじゃね?」
「でも殺せんせー、本当にやったのかな。こんなシャレにならない犯罪を」
渚は半信半疑な様子で呟いた。
「地球爆破に比べたら可愛いもんでしょ」
「そりゃまあ……」
「わ、私は殺せんせーはやってないと思う……!」
紗良は椅子から立ち上がると、訴えかけるように言った。
「た、確かに殺せんせーはちょっと変態なところもあるかもしれないけど……泥棒みたいな犯罪をするような変態じゃないと、思う……」
「へ〜紗良は殺せんせーのこと変態だと思ってたんだ?」
カルマがケラケラと笑って言った。
「そ、そういう事を言いたいんじゃなくて……!!」
「まぁ、仮に俺がマッハ20の下着ドロなら、急にこんなボロボロ証拠残すヘマしないけどね」
カルマはどこからかバスケットボールを取り出して皆に見せた。そのボールにはブラジャーがつけられていた。
「体育倉庫にあったボール。こんな事してたら俺らの中で先生として死ぬこと位わかってんだろ。あの教師バカの怪物にしたらくだらない真似して俺らの信用を失うことは、暗殺される事ぐらい避けたいことだと思うけどね」
カルマの意見に、紗良は大きく頷く。
「やっぱり、殺せんせーは犯人じゃないよね……!」
カルマの言葉で、殺せんせーは今回の事件の犯人ではないと確信を持つことができ、紗良は安心したように笑顔を浮かべた。
「うん、僕もそう思う」
渚もカルマと紗良に同意した。
「でも、そしたら一体誰が……」
カエデの呟きに、不破が反応する。
「……偽よ。にせ殺せんせーよ!! ヒーロー者のお約束! 偽物悪役の仕業よ!!」
不破は立ち上がると真剣に語りだした。
「ということは、犯人は殺せんせーの情報を熟知している何者か! 律、私と一緒に手がかりを探してちょうだい」
「はい!」
「その線だろうね。何の目的でこんな事すんのかわかんないけど、いずれにせよこういう噂が広まることで……賞金首がこの街にいられなくなったら元も子もない」
カルマはそういいながら、寺坂の肩に肘を乗せる。
「俺らの手で真犯人をボコってタコに貸し作ろーじゃん?」
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