07


イトナは対先生用ネットをリメイクしたバンダナをつけ、ふらふらとしながらも寺坂達と一緒に歩いていた。

少し離れたところから様子を伺っているE組の皆は、心配そうに彼らの様子を見ている。

「寺坂の奴……どうやってイトナの心を開く気だ?」

「きっと何か作戦が……」

そう思いたかったが、寺坂には何も作戦は無いようだった。

「……さておめーら。どーすっぺこれから」

「考えてねーのかよ何にも!!」

吉田や村松に突っ込まれつつ、寺坂達はイトナとラーメン店でラーメンを食べたり吉田モーターズでバイクに乗ったりしてイトナの肩の力を抜かせようとしていた。
しかし、高速のターンによりバイクの後ろにのっていたイトナは吹き飛ばされ、頭から茂みに突っ込んでしまった。

その様子を見たE組たちは、少し呆れたような表情を浮かべていた。

「……何にも計画ないみたいだね」

「ま、あいつら基本馬鹿だから仕方ないよ」

そんな話をしていると、イトナが険しい表情でブルブルと震えだした。
触手の発作だ。

「俺は適当にやってるお前らとは違う。今すぐあいつを殺して勝利を……」

「……テメーにゃ今すぐ奴を殺すなんて無理なんだよ。無理のあるビジョンなんか捨てちまいな」

「うるさいっ!」

イトナは触手で寺坂を攻撃しようとしたが、寺坂はイトナの触手をなんとか受け止めた。
今のイトナは流石に威力が弱まっているようだ。

「なあ、イトナ。一度や二度負けたぐらいでグレてんじゃねぇ。いつか勝てりゃいーじゃねーかよ」

「……耐えられない。次の勝利のビジョンができるまで、俺はをして過ごせばいい?」

「はァ? 今日みてーにバカやって過ごすんだよ。そのためにE組がいるんだろーが」

寺坂の言葉を聞いて、イトナの触手の発作が止まった。

「俺は……焦ってたのか……」

「おう、だと思うぜ」

一時はどうなることかと思ったが、無事にイトナの執着が消え、触手を取り払うことができた。
晴れてイトナはE組の仲間となった。

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