04


3時間目が終わり昼休みに入った頃、ようやくカルマが学校に登校してきた。
教室に入るなり、渚に声をかける。

「おはよ〜渚君」

「おはようカルマ君……ってもうお昼だよ」

少し呆れたように渚はツッコミを入れた。

「あはは。ちょっと寝坊しちゃってさ〜。そんな事より」

大幅に遅刻してきたことは軽く流してカルマは話を続ける。

「昨日あの子に会ったよ。渚君の幼なじみの……」

「あぁ。朝、紗良ちゃんから聞いたよ。路地裏で事件現場を目撃したって」

「事件現場って……。悪い奴らをちょっと懲らしめてやっただけだよ」

そう言ってカルマは不敵な笑みを浮かべる。

「ちょっとじゃないでしょ……。紗良ちゃん、怖がってたよ」

「あ〜あの子やたらビクビクしてたね。見てて面白かったけど」

「ひどいなカルマ君は……」

「あの子面白いよね。青ざめたり赤くなったり、コロコロ顔色が変わって」

「カ、カルマ君、紗良ちゃんに何したの……?」

不審な目でカルマを見る渚。

「別に、何もしてないって。普通にちょっと話ししただけで」

「ほんとに……?」

「ほんとほんと。一応、渚くんの幼馴染ちゃんだし初対面だし、優しく対応したつもりだよ?」

「なら、いいんだけど……」

「でもあんなにビクビクされると、逆にからかいたくなっちゃうよねぇ〜」

渚はカルマに悪魔の尻尾と耳が見えた気がした。

「カ、カルマ君、あんまり紗良ちゃんの事虐めないであげてね……?」

「大丈夫だよ渚君。俺も紗良ちゃんと仲良くなりたいなーって思ってるだけだから」

そう言ってカルマはニコリと笑うが、渚はその笑顔を見て更に不安が増すばかりだ。

(……心配だなぁ)

「まぁ、よろしく言っといてよ」

そう言って、カルマはいちご煮オレを買いに教室を出て行った。

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