06


「よかったねー仲直り出来て」

ふいに少し離れたところから声が聞こえてきて、紗良と渚はそちらを振り向く。
隠れて様子を伺っていたカルマが出てきてこちらの方へと歩いてきていた。
カルマが居ると思っていなかった渚は少し驚いている。

「カルマ君……」

カルマは渚の正面に立つと立ち止まった。
カルマと渚が話をするのは、渚がE組に落ちると決まってからこれが初めてだ。

「渚君、E組になったんだって?」

「うん……」

渚は少しバツが悪そうな表情を浮かべる。

「なーに暗い顔してんの。俺もさ、紗良と同じ気持ちだよ。E組とかそんなの別にカンケー無いし、これからも今まで通りでいよーよ」

カルマの言葉に、渚は安心したように表情を緩めた。

「うん……! 校舎は離れちゃうけど、これからもよろしくね」

嬉しそうにはにかむ渚を見て、紗良もつられて笑顔になる。

「紗良ちゃん、カルマくん、どうもありがとう。僕、二人と友達で良かったよ」

「うん、これからも3人仲良くしようね」

「あ、そうそう渚君。もしE組だからって虐められるような事があったらいつでも言って? 俺がそいつらのこと処刑してあげるから」

明るい口調で物騒な発言をするカルマに、渚は苦笑いを返した。

「はは……た、頼もしいよ……」

「もう、カルマ君ってば……」

こんな他愛のないやりとりが、紗良にとってはなんだかすごく幸せに思えた。

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