02
殺せんせーにダメージを与えることに成功したカルマは、器用に片手でくるくるとナイフを回しながら、紗良と渚の方へと歩いてきた。
「久しぶり、カルマ君」
渚がカルマに声を掛ける。
「よー渚君、久しぶりー」
「カルマ君、元気にしてた?」
「まあね。そっちは? E組どう?」
「楽しくやってるよ。ね、紗良ちゃん」
紗良は笑顔で頷く。
「うん! 最初は不安だったけど、E組の皆良い人たちばっかりだし、殺せんせーも案外良い先生だし」
「良い先生、ね……」
先生の話をした瞬間、カルマの空気が変わった気がした。
しかしそれは一瞬の事で、その時は特に気に留めることもしなかった。
「ほんっと、ボロい校舎だねー」
「あはは、まぁしょうがないよ……」
「あ、カルマ君の席ここだよ」
やがて教室に着き、紗良はカルマに席を知らせた。
「え、ラッキー。紗良の隣じゃん」
イタズラし放題だね、なんて言ってカルマは八重歯をちらりと覗かせて笑う。
「え、えっと、ほどほどにしてね……?」
それを聞いていた渚がツッコむ。
「ほどほどなら良いの!?」
「だってカルマ君、やめてって言っても聞いてくれないだろうし……」
「よく分かってるじゃーん。これからよろしくね? 紗良」
「よ、よろしく……」
紗良は、カルマ来てくれて嬉しいような、不安なような、複雑な心境になるのだった。
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