第7話


翌朝。


「ジェミマ、おっはよ〜! って、その足どうしたの?」


テーピングが巻かれたジェミマの足を見て、エマが尋ねる。


「昨日の夜、転んじゃったの。でもね、ナマエとレイが助けてくれたんだよ」


そう言ってジェミマは嬉しそうに笑う。


「ジェミマ、ナマエに会ったのか!?」

「うん!」

「いいなあ! 僕もナマエとお話してみたい!」


ジェミマが転んだところをナマエに助けてもらったという話は、あっという間にハウスの皆に広がった。


「うん、決めた」

「急になんだよ、エマ」

「わたし、やっぱりナマエと仲良くなる!!」



******



部屋の前で誰かが騒ぐ声が聞こえる。


「レイばっかりナマエと話しててズルい!」

「食事運んでるだけだろ!」

「だから今日は私が運ぶって言ってるの!」

「お前は強引に話かけるから駄目だ。 ママからも言われてるだろ? ナマエの事はそっとしておいてやれって」

「そうだけど……放おっておけないよ! 今日は絶対わたしもナマエとお話する!」

「おいノーマン、なんとかしろ!」


ノーマンはエマとレイのやり取りを眺めながら、ニコニコと笑みを浮かべてこう言った。


「ナマエを独り占めするのは良くないと思うなあ」

「はぁ!?」


そして、ドタバタという音がした後、ガチャリとドアが開いた。

←prev next→


目次に戻る TOP

ALICE+