1週間の眠りから半ば強制的に起こされた。時間的には子供達が寝る時間だったので3人をそれぞれの部屋へと送る。いつもより遅い時間だったからかみんなすんなりと寝入ってくれた。リビングに戻ると疲れた顔をしたサスケがいた。
「ごめんね、大変だったよね。」
そういってコーヒーを差し出すと、受け取って、まぁ、とだけ呟いた。
「お前のやり方に口出して悪かった。」
申し訳なさそうにするサスケに、これは思ったよりも色々あったなと思った。
「この後はどうするの?泊まってく?」
話も聞きたかったからそう言うと、あぁ、と帰ってきた。子供達だけお風呂に入れてくれたようで、お湯は冷たくなっているのにサスケが入った形跡はなかった。意外と律儀な奴だ。
「お風呂、沸かし直したから入っちゃって。」
「悪いな。」
「あ、その後私も入りたいからお湯残しといて。」
言った後になんかいやらしかったかなって意識してしまう。さっきのキスの所為だ、絶対。
「一緒に入るか?」
からかうように言ってくるこいつに心臓に毛が生えているんじゃないかと思った。
「からかわないでとっとと入ってきて。」
上機嫌で風呂場に向かうサスケは一応着替えを持ってきていたようで、衣類を持って消えていった。ふぅ、と一息ついて散らかった部屋を片付ける。サツキかサスケか分からないけど、綺麗に1週間分のタッパーを洗ってくれていて心があたたまる。ひと段落して紅茶を飲みながらぼーっとしてると、いつのまにかサスケがお風呂から上がっていたようで話し掛けられていた。
「おい、聞いてるか?」
「え?何?」
慌てて振り返ると上半身裸でタオルで頭を雑に拭きながら立っていた。言葉にならない声を発する私に首を傾げ、風呂、と告げられる。
「露出狂。服着ろ、服。」
言い逃げして脱衣所に向かう背中で、楽しそうにくつくつ笑う声が聞こえる。全くこれだからイケメンは、と怒りなのか照れなのかに囃されてそそくさと湯船に入る。そういえば、と、ゆったりと湯船に浸かったのはいつぶりだろう、とふと思い返す。いつも子供達を入れて、次の日の準備をするのに一杯いっぱいでこんな寛いで入ったの久しぶりだ。なんだかんだあいつのおかげだな、とぼんやり感謝する。温かくて眠くなってくる。あーだめだ、また心配かけちゃうかも、なんて思いながらも意識が遠くなる。
「名前?」
そういって浴室のドアが開く音がした。
「おい、」
肩を揺らされてさすがに目を開く。
「ん、ごめん、寝てた。」
そちらを向くと珍しく固まってるサスケの姿があった。
「サスケ?」
問い掛けるとハッとしたように立ち上がり、心配すんだろ、と言って出て行った。長風呂しちゃったか、と反省してとっととお風呂をあがる準備をした。