15. 嫉妬

敵が撤退して患者さんの数が減り、火影様の訃報が耳に入った。里の門の前で同じく誰かの帰還を待つ人たちと一緒にサスケの帰りを待った。どくん。気配を感じるだけで鼓動が速くなる。よかった、無事だった。近づいてくる姿がだんだんぼやけだす。一行が門をくぐると待っていた人たちが一斉に動き出して乗り遅れる。私が1番にサスケのところ駆け寄りたかったのに。不貞腐れて目の前の光景を見ていると、その姿を捉えたのか、ゆっくりとこちらに向かってくるサスケが見えた。堪えてた涙が頬を伝う。

「泣くなよ。」

困った表情をして、所々怪我をしたサスケに構わず飛び付く。

「おかえり。」
「いっ。ただいま。」

心配かけたな、そう言って背中をポンポンと叩かれる。首筋に目線を落とすと封印式が取れていた。

「ごめん、痛む?」

そういって飛び退くと、笑われ、構わない、と言われた。目につく外傷を簡単に手当てすると、上手くなったな、と穏やかな目を向けられる。

「ふふ、やった。」

他に痛いところは、と訊ねると首筋を押さえて、いや、と答えた。

「じゃあ、遠慮なく。」

は?、という声を聞く前にもう一度抱きつく。この為かよ、といつもの自信満々なサスケの声が聞こえてきて、笑みがこぼれる。視線を落として先程サスケが押さえていた箇所を見つめる。私には言わないつもりなのかな。いつの間にか封印式がなくなっている呪印に大蛇丸の顔が浮かぶ。行かないで、サスケ。不安で首筋に唇を寄せる。大蛇丸なんかにサスケは渡さないんだから。チュッっと自分でも恥ずかしくなるような音がして、がばっと強引に引き剥がされる。

「バッ、お前、何やって、」
「あ、ご、ごめん。」

真っ赤なサスケの顔を見て、つられて私も顔が熱くなる。遠くから、あれー?サスケー!、という声が聞こえて、私先に帰って待ってるね、と言い残してその場を後にした。