04

「名前って兄さんと結婚するの?」

子供は純粋で残酷とは言うけど、ここまでハッキリ面と向かって聞かれるとは思っていなかった。

「んー、いつかできたらいいなと思ってるよ、私は。」
「ふーん。」

二人で修行している時に偶にこうやっていろんな話をする。

「そしたらさ、その時は名前が家にやってくるの?」
「え、あ、うん、そう、だと思う。」
「じゃあ兄さんは何処にも行かないよね?」

真剣に聞かれるので、うん、と真剣に答えた。イタチはまだ結婚できる歳でもないのに気になるらしい。

「サスケくんが結婚したら、イタチも同じように寂しがりそうだな。」

ポツリと呟くと、顔を真っ赤にして立ち上がった。

「俺は結婚なんてしないから!」
「え?しないの?サスケくん格好いいからモテそうなのに。もったいない。」
「なっ、」

珍しく言葉を詰まらせる姿に笑みが溢れる。可愛くて頭を撫でていると口をパクパクさせる。そこへ任務終わりのイタチが来て不思議そうにしていた。

「どうした、サスケ?」
「べ、別に、名前にカッコいいとか言われても、何とも思わないから!」
「え?」

イタチが寂しそうにこちらを見てきて苦笑する。

「サスケくん、イタチが結婚したら家を出て行っちゃうのかって心配してたから、サスケくんが結婚してもイタチが同じように心配しそうだね、って話してたの。」
「そ、そうだったのか。」
「兄さんは名前と結婚しても家に居るでしょ?だから、ずっと一緒だね、俺たち。」
「あ、ああ、そ、そうだな。」

純粋に嬉しそうに笑う弟と珍しく顔を真っ赤にした兄。こんな幸せな光景がずっと続けばいいな、と思いながら笑った。いつも通り私に送る、と言ってサスケくんを家の中へ連れていく。出て来たかと思うと少しムスッとして手を繋がれた。

「?」
「名前、あんまりサスケに格好いいって言わないでくれ。」
「え?あ、ごめ、」
「さすがに妬ける。」

少し頬を赤くして言われ、遅れて言葉を理解した私が今度は頬を赤くした。