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「何かしらあるだろ!
俺が持ってて、ここにあるはずのない何かが!
質問でもいい、何でもいいから…信じてもらえるまで粘るからな」
『………』
なんだか急に真剣な表情になった“リンク”はドカッと床に座った。
信じてもらうまでここから動かないとでも言うのだろうか。
だいぶ落ち着きを取り戻してきた私は、彼を無視するわけにもいかずとりあえず話しかける。
『……わかった、じゃあちょっと外出てて。
着替えてからゆっくり検証するから。
それと、一応まだ信じてないからこの部屋のドアのそばにいて待ってて。すぐだし』
「おう!」
髪を手ぐしで整えながら指差したドア。
リンクは返事をして外に出ていく。
人様に寝起きを見られるなんて一応年頃の女である私が気にしないはずがないのだが、見られたものは仕方がない。
鏡を見ながらできる限り身なりを整え、パジャマから普段着へ衣装チェンジ。
全て終えてからドアを開ければ約束通り彼はそこにいた。
『とりあえず下降りましょ…。
雨戸は閉めておくから安心して』
「わかった」
リンクを先頭に階段を下る。
剣なんて危ない武器を持たれたまま自分の後ろにいて欲しくない。
トントンとテンポ良く階段を下りながらふと思う、よく不法侵入の疑いのある人物に対してここまで落ち着いていられるなと。
相手が一方的にではあるがよく知っている人物だからだろうか。
『左の部屋入って、リビングだから』
階段を降り切り、左へ行くよう指示を出す。
リンクは指示通りその部屋に入って行った。
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