MerryChiristmas!

 




「………」




今日はクリスマスイブ。
すでに外は真っ暗、時計を見やればもう少しで日付が変わり、クリスマスとなる頃。

そんな中、犯罪者組織などと言われつつ案外愉快な仲間が集まっている“暁”のアジトにて、ある部屋の前に人影が。
もちろん真夜中なので部屋の主は寝ていて静か。




「お邪魔します…」




ゆっくりドアを開けて勝手に上がり込む人影。完全に不法侵入である。

この侵入者こと“うちはイタチ”とかいう人物が上がり込んだのは架音という女の子の部屋、
通報されて訴えられても文句など言えない(既に犯罪者だが)。




「寝てるな……」




深夜12時10分前。当たり前である。


だがここからが犯罪者集団。
架音はイタチの気配に気付き、目を覚ます。

視界に入る見慣れた人物に、上半身だけ体を起こした彼女は寝ぼけ眼で首を傾げた。




『……、イタチ?』


「…いや、サンタだ」


『……』




架音は彼の言い分にはあ、とだけ返事をする。
目が慣れてだんだんクリアになっていく彼の姿をぼんやり見つめた。


何故かこの不審者(決定)、サンタの格好をしている。
しかし帽子を被ってひげをつけて服を着ているだけなので一発でイタチだと分かった。
突っ込みどころなど満載だがあえて何も言わない。

そういえばクリスマスか、と。
寝起きの頭をなんとか回転させるが、状況は相変わらずよくわからないまま。

とりあえずサンタと言い張るので話を合わせることにしておく。




『…ねえサンタさん』


「なんだ?」


『サンタさんなら、わたしが欲しいものくれる?』


「ああ、言ってみろ」




声のトーンもいつもと何ら変わらないくせにこの格好。一体いつ用意したのか知らないが、あまりにもミスマッチすぎてできることなら今すぐ部屋から飛び出して大声出して全員起こして見せびらかしたい。とりあえずつけひげの存在感がすごい。ここまで笑わなかったわたしがすごい。架音が真顔でそう考える。


しかしここまできたら最後まで楽しむしかないだろう。
ベッドを降りた彼女は顔を引き締め直して近付いて、視線は目の前の彼に合わせて斜め上。


できる限りのそれっぽい顔と声。
乱れた髪はむしろ武器、掻き上げて指で梳くだけ。




『わたし…イタチって人が欲しいの……』




にっこり。
笑いそうになるのを隠すつもりで口角を上げただけでも、目の前の彼は見事に固まってくれた。







MerryChristmas!




(俺で良ければいつでもやるぞ?)
(サンタじゃないの?)
(……、あ)
(…バカね。で、プレゼントされに来てくれたんじゃないの?)
(いや、お前を貰いに来たつもりだったんだが……)




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なんだこれ。

元ネタはオー!NARUTOニッポン!の、
石川さんがやってたお色気の術、セクシーサンタ(ただのエロサンタ)。

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