1








『はあーあ』




任務の報告後、風影様の部屋を出て数メートル。
中にいる五代目風影に聞こえないような場所の壁に寄りかかって、大きくため息を吐く。
通りがかった知り合いの上忍に「どうかされたのですか」と聞かれたから「大丈夫です」と返した。

本当は大丈夫じゃないけど、私にはどうしようもないし。


報告も終わったし買い物でも行こうと思ったところで、見知った人物が見えて思わず立ち止まる。




「よお架音ちゃん!久しぶり!」


『ナルト!来てたんだ!』


「ちょっと任務で近くまで来たから寄ってみたんだってばよ」




よく目立つその人物は自分から話し掛けて来てくれた。
人混みで隠れてたけど、よく見ればサクラやサイも一緒のようで。


私はもともと木ノ葉の忍だけど、今の風影様とお付き合いを始めてからは砂にいる。
木ノ葉にいるより確実に近くにいれるから。
ナルト達とは数ヶ月前に会ったのが最後だった。




「…あれ、我愛羅は?」


『仕事で忙しいみたい。ここのとこずっとそう』


「会えてないのか?」


『なくもないけど、夜遅くまで仕事してるし、昼間は私も任務だし…報告で少し話す程度』


「そっか…。まあ風影なら仕方ねえよなあ」




せっかくだしあいつとも話したかったけどと言うナルトの言い分はごもっともで。
風影なら忙しいのは当然だし、しかも彼の場合就いてからあまり経っていない。




「でもやっぱり寂しいでしょ?」


『……ワガママは言えないから…』


「架音ちゃん寂しがらせるとか、我愛羅も罪な男だよなあ!
そうだ架音ちゃん、今から時間あるか?気晴らしにどっか行くってばよ!」


「そうね、久しぶりにいろいろお話したいわ!」


『私も!』




全員賛成という事で意見がまとまり、四人で同じ方向に歩き出す。
時間も時間だし、適当に食事でもしようとサクラが言い出してそうすることになった。

少しは紛らわせるだろうかと、気を遣ってくれる久方ぶりの友達と笑いあった。