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「架音」


『なに?』


「まずは謝る。すまなかった」




あっという間にナルト達が帰る時間になって、私も我愛羅とともに部屋に戻る。
予想通り姉と兄は我愛羅の代わりをしていて文句を言っていたけど、私を見つけるなり静かに部屋を出て行った。
二人きりになったかと思えば我愛羅に頭を下げられる。

風影様にこんなことをさせるのはきっと私だけ。




『いいよ、謝らないで。我愛羅は風影だもんね…昔と違うのわかってる……。身勝手なのは私だよね』


「いや、今回はオレが悪かった。少しくらい時間が確保できるよう努力する。
…ただ、オレに断りもなしに他の男と出かけるな」


『別に二人きりじゃないでしょ、サクラもいたし。ご飯食べに行っただけだし』


「関係ない、男が一人でも混ざったらオレに言え。ナルト達でもだ」


『…妬いてくれるの?』




頭を上げ、くるりと反転した我愛羅はドアに鍵をかけた。
その行為は本来ならばいけないこと、今誰も報告書を提出しにこないという保証はない。


続いてゆったりとした動作で近づいてきた彼に抱きしめられる。
当たり前だろう、そう言い放った彼の顔が見えないのが悔しい。




「架音、明日の任務だが…」


『うん』


「なしにしておいた」


『……え?』


「一日休暇だ。もちろんオレの手配で」


『職権乱用じゃん』


「カンクロウにも言われた」




頭をなでながらさらりと言いのける我愛羅はやっぱり負けず劣らず自分勝手らしい。

彼の言葉に軽く苦笑いしていると、不意に腕が解けてぬくもりが離れていく。
久しぶりだった感触に物足りないと手を伸ばせば一回り大きい両手で包まれた。


包んだ手は数秒で離れて、私の頬に移動する。
少し身長の高い彼を見上げれば目が合った。
相変わらず綺麗な顔立ちだ、女の私が悔しいくらい。




「…その代わり、」


『その代わり?』


「明日は一日オレの隣にいろ。風影命令だ」


『……はーい』




相変わらずのポーカーフェイス、しかしながら普段の表情とは微妙に違うのが私には分かる。
否定の言葉など紡がせないと言わんばかりのその一言に、頷く以外にないじゃないかと溜息を吐いた。
呆れる裏で喜ぶ私をきっと彼には見抜かれている。


満足したように彼は優しく笑って、距離を縮めてくる唇に私はゆっくり目を閉じた。








従う以外の選択肢はないらしい



(明日は仕事だが、次は休みを取る)
(いいよ、無理しなくて)
(…いや、取る)
(………ありがと)
(オレがお前といたいだけだ)
(……そ、)







END.



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我愛羅ヤキモチ夢と聞いて。
遅れに遅れて本当に申し訳ございません。
我愛羅夢リハビリ状態。

神崎様、リクエストありがとうございました!

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