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「……で?今日はどこ行くんだよ?」




あれから一週間。またもや架音に呼び出されたオレは、懲りずに少し浮かれて待ち合わせ場所に現れる。
普段の任務服ではなく、私服。そして同じように待ち合わせ場所に現れた架音もまた、私服だ。




『今日は服屋に行きます!』


「服?」




動きやすさ重視の任務服とはかけ離れた、フリルのついたスカート。化粧に詳しくはないが、淡いピンクの頬と同じ色の唇。
周りにオレ以外の男がいなければ彼女以外の女もいない、完全な二人きり。ただひとつを除けば完璧、だ。




『デート用の服を選んで欲しいの!』




この世のどこかにいるらしい、こいつの想い人のためなんかじゃなければ。




「え?もう付き合ってんの?」


『違うけど、まずはデートに誘って、そこでアピールすることにした!』


「へーェ…」




向かう先はどうやら服屋らしい。どっかの野郎のためにこいつに服を選ばねばならないらしいが、断れないんだから仕方ない。惚れた弱みとでも言うのだろうが、なんて情けない。

この際完全に外した服を選んで、初デートとやらでそいつに嫌われるように仕向けようとも思ったけれど。




『ねえキバ、これどう?』


『これは?それともこっちのがいい?』


『ねえ見て!これすごくかわいい!』




服を取っては体に合わせ、嬉しそうに見せてくる架音を見たら何もできないのだから、オレにはもうどうしようもないのだ。






れた弱み






END.