My wanting to save,

 
 


『ねえ、リンクはゼルダのこと好きなの?』




ある晴れた日の夜

星空の下、
前触れもなく、君は突然こんなことを言い出す


隣を見れば、零れるような星空をじっと見つめる君の横顔が目に映った




「…急にどうしたんだ?」


『ううん…』




「別に」と呟いたレンの横顔は、その言葉とは似合わない複雑な顔をしていた

笑ってもない、
泣いてもない、
怒ってもない、
かと言って無表情でもない


少しだけ哀しそうなその目には、オレではなく、星が映っては光る




『リンクが戦うのはゼルダのためで、ゼルダが好きだからなんじゃないかって』


「……」


『危険を冒して、7年時を超えてまで。
……少し気になっただけ』




“気にしないで”とレンはさっきの表情に少し笑顔を加えたような顔でオレに言う

今度は一瞬だけ、その目にオレを映して




「…ゼルダを救うのには違いないと思うけど、オレが救うのはハイラル全部だ。
それが結果的に、ゼルダも救うことになる」


『……』


「ハイラルを救うのはオレにしか出来ない、レンもそれは知ってるだろ?」


『…うん』


「それに、ハイラルを救わないと…レンも救えないから」


『…!』




目だけこちらに向けるレン

瞳に映ったのは、星空じゃなくて、オレ


オレは話を続ける、




「このままのハイラルじゃ、レンも嫌だろ。その辺にモンスターがいるんじゃ街の人にとっても危険だ。
だからオレは、全部を救うために戦うんだ」




左手を握りしめる
甲には、三角形の印




「別にゼルダが嫌いな訳じゃないよ。むしろ好きだ。でもそれは友達としての意味だし、恋愛対象でもなんでもない。
オレが“恋人”として好きなのはレンだし、心配しなくてもレン以外を愛することはないよ」


『…わたし、別にそんなこと言ってない』


「オレにはそう聞こえたよ、“リンクはゼルダが好きなんじゃないの”が」


『……ホントに、』


「ん?」


『ホントに、わたしのことずっと愛してくれる?』


「ホントさ。レンはオレのこと信じてくれない?」


『信じてない訳じゃないけど…わたし、可愛くもなんともないし』


「そんな訳ないだろ。少なくともオレには他の誰よりも可愛く見えるよ」




笑ってそう言えば、レンも少し頬を染めて笑ってくれた


実を言えば、この笑顔を失くしたくなかったから、オレはあの時戦うと決めたんだ




「レンもオレ以外の男のこと好きになるなよ」


『…もちろんよ、ありがとうリンク』


「どういたしまして!」




安心したような彼女に笑って返す
「オレはこれからもレンと生きていきたいんだ」と



これからも、ハイラルを救うために

君の笑顔を失わないために、
君の幸せのために



オレは、戦い続ける






My wanting to save,
(オレが救いたいのは、)



(きっと“君”なんだと思う)







END.





------------------------


これも突発的で申し訳ない。
それと、遅れたことに関しても申し訳ない。

二周年さんくす!


------------------------