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火呑鼓柄1 - 1
何かと損な性格をしているね、とはよく言われる。それに対して俺はそうかなぁ、と頬の傷を掻いて返すのだが、この頬の傷もその性格由来なものだから面白い。
自分ではそう損な性格をしているとは思っていない。確かに人の面倒を見るのは好きだし、困っていたら声をかけてしまう節はあるし、友達が喧嘩をしていたら仲裁に入ったりもする。ただそれは、俺がそうすべきだからそうしているのであって、これを損だとか不利益だとか、迷惑だとか思ったことは一度もない。
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