9話の退院後
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退院祝いに、手料理を振る舞うと家に佑月を招待した。今日は、問題児二人は岸辺隊長の指導で居なくて、部屋には二人きり。俺が二人の保護者になり、佑月も仕事が忙しいのもあって二人きりで会う頻度はかなり減った。
「アキーお邪魔しますー」
約束通りの時間に、合鍵を使って入って来た佑月。手にはビニール袋が1つと白の紙の箱。受け取って中身を見るとビニール袋には缶ビールと俺が良く飲む酒の缶が数本。紙の箱は形からするとケーキだろうか。
それらを冷蔵庫に入れて、佑月のいるリビングへ向かう。
「…ケーキ買ったのか」
「あぁ、そうそう。看護師さんが美味しい店教えてくれて…でも中身はケーキじゃなくてシュークリームだけど。デンジとパワーは居ないんだな」
ニャーコを撫でながら、部屋を見渡す佑月。買って来たシュークリームは俺にではなく、デンジとパワーに買ってきたんだろう。
「あんま二人ばっか構ってると妬く」そう言って座っている佑月を背中から抱き締めるとニャーコがビビったのか居なくなった。佑月は俺よりアイツ等の扱い方がうまいし、側から見ても懐いてるのがわかる。だから俺よりあの二人を優先されるとそれなりにイライラした。
「早川家だから大事」
「…」
「信じてねぇな。でもデンジもパワーも可愛いし、面倒見たくなる気持ちはわかる」
「…いつも殴り合いの喧嘩してる」
後ろから抱きしめたまま佑月の首元へ顔を埋める。髪からミモザの匂いがして心地が良い。二人の面倒を見るのは大変なんてもんじゃない。最近では少し慣れて来た部分もあるが、後から来たパワーのおかげでデンジが少しまともに思えるぐらいだ。
「偉いなぁ」頭に柔らかい感触がして、顔を上げると佑月の水縹色の瞳と目が合う。
「キスすんなら口にしろ」
「はいはい。いつもお疲れ様、アキ」
「ん、」
「俺はアキが一番」
瞬きもせずに、真っ直ぐそう言ってキスをされた。何度か重なった後、自ら舌を捻じ込ませると柔らかくて暖かい佑月の舌が中で絡んできて息が続くまでその感触を楽しんだ。
「首、おかしくなりそう。ベット行く?」佑月に上目遣いで言われ、その誘いにのる。佑月を抱き上げて俺の寝室へ向かい、そのまま佑月をベットへ押し倒した。
「なんか俺が襲われる側になっちゃった」
「うるせぇ」
「抱かれてもいいよ、アキなら」
「…っんぅ、」
こんなに可愛いことを言いながら、膝で硬くなった俺のちんこを刺激してる。楽しそうな顔して笑う佑月は自分の事を分かっててそうしてる、あざといヤツだ。
「どうする?」
「……っ、口でシたい、」
返事も待たずに、佑月のズボンのチャックを下さげてソレにキスをする。「いいよ、アキの好きにして」甘い声にゾクゾクした。それからズボンと下着を脱がせて、手でひと撫ですると「んっ」と短く佑月の声が聞こえた。
ぺろぺろぺろ、少し大きくなった佑月の先っぽを舐めてからちゅ、と短いキス。「アキ、それくすぐったい」頭を撫でれて、気をよくした俺はそのまま佑月を口に咥え込む。
俺の手で気持ちよくなってくれてる。俺が舐めると佑月の気持ちよさそうな声も聞こえて、佑月が俺を求めてくれているみたいで、高揚した。
咥えたまま上下に顔を動かしたり、舐めたり吸ってみたり。
口の中で佑月が脈打ちするのを感じながら、もっと気持ちよくさせたくて俺の唾液でベタベタになったちんこを手で扱いて睾丸を口に含んだりした。
「アキっ、こっち見て」咥えながら、佑月の命令に従って目線を向ける。
「もっと咥えて」
「……っっん」
「アキが、必死に俺のちんこ咥えてるの可愛い。でもアキのちっちゃい口じゃ、全部入りきらないな」
「…ふぅ……っぅ」
「…ベットの周りエロいもんばっかじゃん。アキ、そんなに今日俺に抱かれようと思ってたんだ…っ、」
じゅぶ、じゅぶじゅぶ…唾液と佑月の体液が混じった音がする。頬を撫でられ、喉の奥まで咥え込んだ佑月のがでかくって苦しいはずなのに。触っても居ない尻がヒクヒクと疼いてきた。
「…もう出る」息を切らした佑月は俺を引き離そうとするが、それを拒んで喉を奥をごくりと動かす。その刺激に耐えられずに俺の口の中に射精した。
「…飲むか、普通…っ、」息を切らして、上体を起こす佑月。飲み切れなかった佑月の液がだらしなく俺の口から漏れる。佑月が着ている長袖で口元を拭かれた後、キスをされた。
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「口ん中、気持ち悪いだろ。うがいしてこよ」
洗面所でうがいした後、行ったついでにお互い着ている服は脱いで下着一枚になった。
キッチンへ向かい、冷蔵庫から水を一本出して、少し飲んでからニャーコを撫でている佑月へ渡す。
視線はニャーコのまま、受け取った水を飲む佑月。
「今日、いっぱいアキのこと甘やかしたいな」飲んでいた水のキャップを閉めて、その手で俺の喉元を撫でる。
「俺は猫じゃない」そんな事を言いながら佑月に何をして貰えるのかと期待して寝室へ戻った。
宣言通りに甘々に抱かれ潰された俺は最後の方は「アキが好きだ」と耳元で呟かれただけで、ドライでイくようになっていた。
「…ちゅっ、」
意識がぶっ飛びそうな俺と、まだ少し余裕があるのか佑月は俺の首元に跡がつかない程度に口付けをしているようだ。少しくすぐったいが、もう殆ど体力無く、考える脳も働くのを拒んでいて俺は瞼を瞑った。
珍しい、佑月は俺には跡を付けたがらないからこういう事もあまりしてこないのに。
それから病室で、デンジの血を吸っていた佑月のことを思い出した。
帰宅後、その傷を見てデンジはぼーっと見ていた。何を思ったのかパワーがアイス1つで血を分けてやると言い始めて、デンジは「嫌だ」と断っていた。
その後、俺のとこにきて包帯を巻いて欲しいとお願いしにきたのだ。こんな傷、アイツはすぐ治るというのに。
「…噛んでいい」
「いいの?跡つくけど」
「制服から見えなきゃいい」
佑月の歯が首筋に刺さって、痛みが伴った。
病室内で起きた採血事件の際、佑月は気づいていないが、デンジは少し興奮して勃起させていたのを俺は見た。
だからこれはデンジに対しての敵対心だ。