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それから私達は屋敷に入り、亡くなった方の埋葬の為に遺体を外へと運び出していた
少しすれば目を覚ました猪頭の少年
猪頭を取れば出てきたのは女性らしい顔つきだ。
しかし、体は男性そのもので善逸も不思議そうな表情を浮かべていた
「何やってるんだ」と話す少年の名は嘴平 伊之助と言うらしい。
「亡くなった方を埋葬する為に外に遺体を運んでいるんだ。伊之助も手伝ってくれないか?」
「なんで俺がそんな事しなくちゃならねぇんだ!」
炭治郎の言葉に聞く耳もたない彼だがそれはお願いをした彼により闘争心へと火をつけたのだ
「そうだよな、怪我してて痛いもんな。それならゆっくり休んでてくれよな。お前に頼んで悪かったよ」
と笑顔で話す彼は悪気はないのだろうし、本音であろう
しかし、伊之助の捉え方は「バカにされた!」と思っているのか突然ブチ切れだし、屋敷の中へと走り去って行った
少しすれば埋葬は終わり、子供たちにも別れを告げた所に鎹鴉がやってきた
「藤の花の家紋の家に迎え!」
そう告げてきたのである。
言われた通り、向かい到着する頃には辺りは暗くなっていた
門の前で佇んでいれば再び姿を現す鎹鴉
「休息!休息!怪我が完治するまで休息!」
と伝えてきたのだ
「休息って……休んでいいのか?」
鎹鴉に話しかける炭治郎は「今まで休ませてくれなかったのに?」と信じられない様子だった
そうもしていれば門が開き、姿を現したのは1人の老女だ
「鬼狩り様ですね、ようこそおいでくださいました。どうぞこちらへ」
そう言い、案内をしてくれた
後ろで善逸と伊之助は「お化けだ!!!」「弱そうな人間だな!」とか失礼な話ばかりしていたので足を軽く踏み、黙らせた
部屋は、寝室だけ私は隣の部屋に分けてもらえ、食事は一緒によければとなっていた
4人それぞれ湯浴みを終わらせ、食事を取っていればそこでも喧嘩を始める3人
喧嘩を始めるのはいつも伊之助ということには変わりはない
私は静かに食事を終わらせ、足早に自室へと戻った
自室と言っても隣の部屋と私の部屋を隔てるのは襖だけであるので実質同じ部屋には変わりはなかった
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