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「ねーえ、なまえちゃん本当にごめんよお、許して〜」

私はその声を無視し、朝ごはんを頬張る

「たんじろお、いのすけえ」

助けてくれと懇願するような瞳で2人に目を向けたがこの場でそのことを聞けば間違いなくこちらに飛び火がくると分かったのか応答すら出来なかった
食事を終え、3人のみになれば炭治郎が善逸に尋ねた

「善逸、何があったんだ」

「昨日……」

昨日、あの後なまえちゃんを押し倒したこと、一緒に寝ていたこと、何もしないと言っていたのに起きたら自分の腕の中に閉じ込めてしまっていたこと
全てを説明すれば炭治郎は「それはお前が悪い」と言い切った

「分かってるよ〜。でもなまえちゃん見てると抱きしめたくなるんだよ。仕方ないじゃんか」

「それは本人に言ったのか?」

「まだ言ってない。怖くて言えるわけないよ!」

目に涙を溜めて話す善逸に伊之助は場違いな発言をした

「善逸となまえは番なのか?」

「そうだったらこんなに困ってないよ!!!」

とうとう善逸は泣き出してしまい、炭治郎はどうすることも出来ず悩んでいる

「じゃあお前らはどういう関係なんだ?」

「どういう関係って……」

そんなの俺が1番聞きたい。こんなにアプローチをしているのに全く気付いてくれない。もちろん自分に非があるのは分かっている。
でも、どうしても女の子を目の前にするとああなってしまう自分がいる。そりゃ嫌われるよなあ……
そう思えばまた涙が滲んでくる

「確かに俺も2人の仲を見ていれば心地のいい匂いがする。良い関係ではあるんだろう?」

炭治郎もそうは言ってくれるが今はその言葉すら信用出来ない。もちろん嘘では無いのは頭では分かっている

“ 良い関係”の言葉が気になったのかしきりに尋ねる伊之助、もうダメだあと泣き喚く善逸
炭治郎は「とりあえずもう1回しっかり謝ってこい!」と言い、その場をまとめた。
そこに残ったのは伊之助の疑問だけだ
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